
D-Robotics RDK X3 入門 (6) - カメラ
「RDK X3」のカメラを試したのでまとめました。
前回
1. MIPIカメラ
1-1. MIPIカメラ
「MIPIカメラ」は、「MIPI CSI-2」 というインターフェース規格を採用したカメラモジュールのことです。モバイル向けの高速シリアルインターフェースで、カメラと「SoC」(System on a Chip) 間のデータ転送を効率的に行うことができます。
従来のUSBカメラに比べて、以下のメリットがあります。
・高速なデータ転送 : 高解像度・高フレームレートの画像を効率的に転送可能。
・低消費電力 : モバイルでの使用に適している。
・小型・軽量 : 小型機器に搭載しやすい。
・低コスト : 量産効果により、低コスト化が進んでいる。
1-2. MIPIカメラ の接続
以下の手順で「MIPIカメラ」を「RDK X3」に接続します。
1-3. MIPIカメラ のサンプルコード実行
「RDK X3」には、MIPIカメラをテストするための「mipi_camera.py」が提供されています。MIPIカメラの画像データをリアルタイムでキャプチャし、物体検出を実行し、最後にHDMIインターフェイスを介して画像データと検出結果を出力します。
(1) メニュー「Terminal Emulator」を選択。
(2) 「/app/pydev_demo/03_mipi_camera_sample/」に移動して「mipi_camera.py 」を実行。
HDMIで接続したディスプレイに物体検出結果を出力します。VNCには表示されません。
cd /app/pydev_demo/03_mipi_camera_sample/
sudo python3 ./mipi_camera.py

コード実装について詳しくは、「MIPI Camera Inference」を参照してください。
2. USBカメラ
2-1. USBカメラ の接続
「USBカメラ」を「RDK X3」に接続して、デバイスノード「/dev/video8」が作成されていることを確認します。
2-2. USBカメラ のサンプルコード実行
「RDK X3」には、USBカメラをテストするための「usb_camera_fcos.py」が提供されています。USBカメラの画像データをリアルタイムでキャプチャし、物体検出を実行し、最後にHDMIインターフェイスを介して画像データと検出結果を出力します。
(1) メニュー「Terminal Emulator」を選択。
(2) 「/app/pydev_demo/02_usb_camera_sample/」に移動して「usb_camera_fcos.py」を実行。
HDMIで接続したディスプレイに物体検出結果を出力します。VNCには表示されません。
cd /app/pydev_demo/02_usb_camera_sample/
sudo python3 ./usb_camera_fcos.py

コード実装について詳しくは、「USB Camera Inference」を参照してください。