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LlamaIndex 0.11 の概要
以下の記事が面白かったので、簡単にまとめました。
1. LlamaIndex 0.11
「LlamaIndex 0.11」の新機能を紹介します。
1-1. Workflow
「Workflow」を導入しました。これは、複雑なAIアプリを構築するため、イベント駆動型アーキテクチャです。「クエリパイプライン」に代わるものになります。詳しくはチュートリアルを参照してください。
1-2. Instrumentation
「Instrumentation」を導入しました。これは、AIアプリの監視とデバッグを行うための機能です。これは、「コールバック」に代わるものになります。
1-3. Property Graph Index
「Property Graph Index」を導入しました。これは、ナレッジグラフの機能拡張で、柔軟性、拡張性、堅牢性がさらに高まります。
1-4. パッケージサイズの削減
パッケージサイズが大幅 (42%) に削減さました。これは、OpenAIをコア依存関係から削除し、nltkへの依存方法を調整し、Pandas をオプションの依存関係にすることで実現しました。
1-5. その他の改善点と追加点
・フレームワーク全体での非同期ストリーミングのサポート
・エージェント機能を向上させるStructured Planning Agent
・ツール呼び出しをより適切に処理するためのFunction Calling LLM
・会話履歴を維持する能力を向上させるChat Summary Memory Buffer
1-6. 0.10以降の多くの新機能と不具合対応
0.10以降の多くの新機能と不具合修正が適用されています。
2. 重大な変更
上記利点に加えて、0.11 ではいくつかの重大な変更も行われています。
2-1. Pydantic V2
「Pydantic V2」に完全移行しました。これまでは v2 のサポート不足を回避するために pydantic.v1 インポートを使用する必要があった場合は、それらを削除できます。
Pydantic V2 は、LlamaIndex Pydantic 型が FastAPI および V2 を使用する他のフレームワークと直接連携することを意味します。
2-2. ServiceContext の削除
0.10以降で非推奨となってい「ServiceContext」は完全に削除されました。「Settings」に移行してください。
2-3. LLMPredictor の削除
「Settings」に関連して、「LLMPredictor」が削除されました。代わりに、ドロップイン代替品であるLLMクラスを使用する必要があります。