いつか、雑誌が百貨店になる日がくる? #NewsPicksアカデミア
「出版不況」が叫ばれて久しい昨今。
特に女性誌は昔の隆盛はどこへやら、今や「CanCam OL」という言葉は死語になりつつあります。
女性ヤング層といえばCanCam・ViVi・non-noが販売部数トップ3を誇っていますが、三誌をあわせた販売部数は2008年からの約10年で1/3近くまで減少しています。
(▲JMPA公表データをもとに独自に作成)
毎年のようにかつての人気雑誌の休刊・廃刊が話題になっていますが、最近は広告収入だけではなくECをはじめる雑誌も増えてきました。
特に右端のViVI×楽天の取り組みは、スマホファーストなUIもあり、開始当初は期待も込めて話題になりました。
しかし、「見せる」と「売る」は似て非なるもの。
まだまだ苦戦しているところも多いようです。
そんな中、奮闘しているのが集英社のFLAGSHOP。
MORE、BAILA、LEE、eclatといった人気雑誌に掲載されたものを販売するだけではなく、自分たちでバイイングを行い、オリジナルブランドまで作っています。
彼らの強みは、その編集力にあります。
まるで雑誌のようなキュレーション力と、気に入ったアイテムをそのまま購入できる導線。
(▲FLAG SHOP 特集ページより抜粋)
この2つの強みをかけあわせ、現在では広告出稿による売上とほぼ同等の金額を売上ているのだとか。
さらに、2017年から期間限定でルミネにリアル店舗も出店しています。
(▲出典:LEE marche)
もはや雑誌の枠を超え、紙・オンライン・店舗の3つの場を横断的に編集していると言えます。
一方で、これまで「場の編集」を担ってきたのが百貨店。
雑誌がその編集力をもって場の編集にも進出してきたら、果たしてその勢力図は今後どうなっていくのでしょうか?
このテーマについて深堀すべく、NewsPicksアカデミアでは6/7(木)19時から博報堂ケトル代表の嶋浩一郎氏、集英社でFLAG SHOPを担当する石塚雅延氏をお招きしたイベントを開催します!
イベント申し込み:https://newspicks.com/academia/events/142
当日は、自身も「ケトル」というワンテーマ型マガジンを発行し、さらに下北沢にある「本屋 B&B」の経営も行う嶋氏と、FLAG SHOP立ち上げ時から責任者として運営に携わってきた石塚氏から見た雑誌×コマースについてお話を伺っていく予定です。
また、お二人にお話を伺うだけではなく、「"雑誌・EC・売場"それぞれの編集術の違い」をテーマに、参加者のみなさんの考えを発表していただき、それに対してお二人にご回答いただくインタラクティブ性のある時間もとりたいと思っています。
【当日の内容(予定)】
19:00〜19:10:イベント開始
19:10〜19:30:雑誌がコマースをやる意味
・実際どのくらい売上があるのか?
・在庫リスクを背負うメリット/デメリット
・紙とオンラインで売れるものの違い
・紙があることによる相乗効果とは?
19:30~19:50: "売場"の編集
・B&Bの売場編集術
・FLAG SHOPのポップアップストアの効果
・メディアとしての売場の意味とは?
19:50〜20:20:「雑誌・EC・売場」それぞれの編集術の違い
ここでは参加者のみなさんから自分の考えを発表していただき、お二人からコメントをいただくようなかたちで進行します。
ぜひ事前にご自身の考えをまとめてご参加ください。
20:20〜20:30:お二人から締めのコメント
ちなみに、この資料を作成しながらVERYのECに衝撃を受けていたら、
石塚さんからこんなコメントが。
当日は版元自ら運営するメリット・デメリットについても伺っていきたいと思います!
文・最所あさみ
💡NewsPicksアカデミアとは?
また、今回のイベント以外にも、毎月最前線で活躍しているゲストをお招きしてビジネスに役立つお話を伺うイベントを開催しています。
👇イベント一覧
イベント参加が難しい場合でも、充実のオリジナル動画コンテンツも視聴可能です。
👇オリジナル動画一覧
NewsPicksアカデミアを、ぜひご自身の教養やキャリアのアップデートに役立ててください。