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11月資産運用報告(前月比1.9%増、2025年に向けた準備を着々)

11月は、米国大統領選でトランプ氏が再選を果たし、相場が大きく揺れ動くかと思いきや、振れ幅は小さく、緩やかな上昇となりました。

11月は定額積立以外の売買はありませんでしたが、12月は2025年投資戦略に向けた準備を着々と進めていこうと考えております。

まず、運用効率の向上を図るため、2年間保有してきた東証米国債券ETF(2621)の売却を検討しています。

東証米国債券ETF(2621)は、2022年12月に財形年金の解約返戻金を充てて投資を開始しました。当時、米国の長期金利は高い水準にあり、近々下がるものだと見込んで運用していたのですが、今日まで高止まりしている状況です。今も米国の経済・雇用が依然として強く、このまま景気後退は起こらず、来年以降も更なる株価上昇を見込む予想が増えてきました。

しかし、未来の予測は不可能であり、この先、株価が上がるか下がるかなどと考えることは、凡人投資家には無意味なことです。テレビやSNSでは評論家気取りのインフルエンサーが様々な予想を展開されていますが、これらの情報は投資において有害でしかありません。無視して最初に決めた投資方針を貫くことこそが長期投資の成功の道と言えるかと思います。

私は、この2年間、景気後退が起きても起こらずとも、どっちに転んでも良いように暴落時の保険として債券の中でも最も信用性(安全性)が高い米国債券への投資を継続してきました。債券は株式と同様に、収益を生む資産として、長期で見れば右肩上がりに増える資産です。

しかし、実際に投資をしてみて、日本人が米国債券をETFや投資信託で運用することは、「非常に難しい」というのが率直な感想です。「金利が低い現金(日本円)で保有するよりも、利率が3%を超える米国債券に投資した方が効率的だ。ヘッジを付ければ、米国債券の弱点である円高局面でも相殺が可能だろう。」という浅はかな考えが全く通用しないのが外国債券でした。今は、確かに債券の利回りが高く、基準価額も低空飛行ですから、一見、投資妙味があるように思いますが、為替リスクと隣り合わせの外国債券は、私のような凡人投資家が利益を上げられるほど、簡単なものでは無いということを痛感しています。

インデックス投資を信奉するのであれば、世界経済が右肩上がりで成長することを確信している訳ですから、最初から全て全世界へのインデックス投資に資金を投じるべきだったのです。

結果論にはなりますが、奇しくも私が債券投資を開始して以降は、ずっと株式市場は好調でした。株式と債券がシーソーの関係であるならば、今のように株式相場が好調な時には債券が影を潜めるのは至極当然のことなのかもしれません。

しかし、資産形成時に債券を保有することが大きな機会損失になっていることも事実として受け止めなければと反省しているところです。

現在、大きな含み損を抱えてい東証米国債券ETF(2621)の処遇ですが、SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)「まるっと米国」へのスイッチングを検討しています。

「まるっと米国」は、米国のS&P500(50%)と米国債券(50%)で保有できる優れものです。

過去30年の平均リターンは9.3% 
リスク12.5%
シャープレシオ 0.75

伝統的なアセットアロケーションで、低コストな上、自動でリバランスも行ってくれます。運用成績も優秀であり、特定口座で安全に運用していくには投資妙味がある商品といえそうです。

債券比率は半減しますが、それでも2年間、暴落への備えとして債券投資を継続してきた身としては、債券をアセットから完全に消し去るよりも、「まるっと米国」でリバランスを保ちながら債券を保有することで、債券投資を継続することが出来るのではないかと考えております。

それからもう1つ投資先として検討しているのが、高リスク商品(株式)への積極的投資。現在、債券投資は特定口座で運用しています。今年5月には、日本の小型株(N社)の損切りを行いました。特定口座では、今年既に400万以上の損失を確定させているため、確定申告を行えば、向こう3年間は約400万の利益確定まで非課税で運用が出来ることになります。特定口座はサテライト投資枠として使用しているため、思い切って大きなリスクを取って、リターンを狙いにいくのもありかなと考えています。

ただ、今は株式相場が好調なだけに積極的に狙いに行ける投資先が見当たらないのが難しいところですね。

特定口座で自由に使える資金は500万。

来年の今頃にいつものように反省の弁を述べている姿がなんとなく想像できてしまうところが恐ろしいですが、投資が趣味な人間にとって個別株投資(敢えてリスクを取る)はやっぱり魅力的に感じてしまいます(笑)

これらは検討段階とはなりますが、慎重に結論を出したいと思います。

金融資産2000万で運用中

11月末現在のポートフォリオです。

保有比率は、株式68%、債券(投資待機資金を含む)32%でした。

米国大統領選というビッグイベントがありましたが、比率が殆ど変わらなかったのは、株式の勢いに負けず、債券も検討したということでしょう。

12月は、2025年の投資戦略に向けた準備を着々と進めます。
https://note.com/np2030/n/n4feaede73414

積立NISA枠で購入していた「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」から「eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)」へのスイッチング。

「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」の売却資金は、2024年NISA成長投資枠でのニッセイNASDAQ100への投資に充てます。

加えて、東証米国債券ETF(2621)を12月初旬に1000口売却したため、これもニッセイNASDAQ100に充て、それぞれ売却して得た資金を使って、成長投資枠240万を全て埋めます。

これで、私の2024年NISA口座は、
① 積立投資枠 0円(0%)
② 成長投資枠 240万(100%)

で終える予定です。

来月のアセットアロケーションは、大きく変化があるかもしれませんが、資産の移動だけですので、保有する金融資産に大きな変動は無いでしょう。

今年も残り僅かとなりました。株式相場にとっては、追い風の1年で資産を大きく膨らませた個人投資家も多いかと思います。逆に、今年のような上昇相場で運用成績が振るわなかった方は、何か重大な要因が潜んでいるはずです。この時期は、投資戦略の見直しやリバランスを図る良い機会ですので、反省(失敗)を糧に来年以降の資産運用に繋げていきましょう。

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