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N社の決算発表、資産の70万を失う。今後の投資戦略について。

私は、資産運用のサテライト枠として、小型成長株の集中投資を行っております。これは、2030年FIRE達成に向けて、資産形成の効率を最大限に高めるために、敢えて高いリスクを背負った運用をしているためです。

8月10日に投資先であるN社の第2四半期決算発表がありました。

結果としては、通期見通しが赤字に転落したことで、株価が一時ストップ安の気配となる暴落となり、私の資産も1日で約70万を失いました。

現在、私が保有しているN社の株数が1700株、株価が前日比でマイナス396円ですから、1700株×396円で673,200円の損失ですね。この影響により、再び総資産が1000万を割り込む形となりました。

値動きが激しい小型成長株への集中投資は、極めてリスクが高く、他人にお薦め出来ない投資戦略であることが改めてお分かり頂けたかと思います。

さて、今後の投資戦略について考えていきます。

まず、N社の決算の内容を振り返ります。会社の説明ですと、特別損失を今期に一括償却することで赤字に転落するとのことでした。これは、長期的な視点でみれば、来期以降の利益増加に繋がるため、特別損失が株価暴落に繋がっているとすれば、短期投資家が投げ売りしているだけなので、あまりネガティブに考える必要は無いかと思います。

問題は売上高の鈍化です。N社は、今年から商品の拡販体制に入ったと認識していたのですが、買収した企業の売上高が加えられたことを考えれば、通期会社予想の32億に対して2Q の段階で売上高11億の進捗は物足りないと感じました。会社説明資料では、下期に売上高が大きく伸びるイメージとなっていますが、今後売上高の下方修正となれば、更なる株価の下落は避けられないため、株主としては今後の見通しに不安が残る内容となりました。

特別損失の影響と売上高の鈍化(N社は現時点では鈍化と判断はしていない)により、自己資本比率も10%程度まで低下しました。書店で売られている投資初心者向けの本では、これだけ低水準にまで落ちた自己資本比率の小型成長株に投資を推奨することはまず無いでしょう。自己資本比率が低いということは、金融株等の特定の業種を除けば、倒産リスクが高い危険な橋を渡ることと一緒だからです。

残念ながら、今回の決算は良くありませんでした。少なくとも次の決算までは株価が低迷する可能性が高い状況であることは、覚悟しておいた方が良さそうです。

しかし、時間軸10年でN社に投資している私としては、今回の決算を受けて保有株を売る予定はありません。決算内容は決して褒められたものでは無く、財務の不安もありますが、経営陣は来期以降の経営戦略において何一つぶれていないことを考えれば、ここは純粋に経営陣の経営手腕を信じてみようと思います。

来月には、買収した2社を統合した新たな会社の設立も発表されています。既存会社の看板を捨ててまで、新規会社を設立して事業領域の拡大を図る経営陣の意気込みを高く評価したいと思います。

決算説明資料の内容からも、N社が規模拡大に向けて邁進している姿勢はしっかりと感じ取れます。私のような長期保有を前提とした株主は今回の決算を受けて売る理由は無いと考えます。

逆に、3Q決算までは株価上昇が見込めないことを想定すれば、私は大きく下落する局面があれば「買い増し」の戦略でいこうと思います。

最後に私がなぜ大きな含み損を抱えても平然としていられるのか、そして、この場に及んで更に「買い増し」という暴挙に出ることが出来るのか、お話したいと思います。

それは、N社を自分の子供のように愛情を注いで見守っていることと、最悪、失ってしまっても構わない資金の範囲内で投資をしているからです。資産運用におけるサテライト枠は大きなリスクを伴う投資であるため、余剰資金で運用することが大切です。「リスク管理」が出来ていないと、絶好の買い場にも関わらず、泣く泣く保有株を「売る」ということにもなりかねません。相場の動きに一喜一憂してメンタルが崩壊しないためにもも、「リスク管理」が特に重要です。

小型成長株への集中投資は非常に高いリスクを伴う投資手法となります。本当に長期で応援したいと思える企業に出会えるまではお勧めしません。短期で大きく上昇する爆発力を秘めているのも事実ですが、失う損失も大きくなるため、「リスク管理」が出来ていない初心者には到底お勧めできないことを最後に助言しておきます。


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