8月資産運用報告(前月比0.5%微増、今後の債券投資戦略)
株式市場にとって激動の熱い夏が終わり、暦の上では秋となりました。
長らくの間、冷え込んできた債券市場にもようやく涼しい微風が吹き始め、私の保有する米国債券(東証:2621、米国:TMF)も含み損がだいぶ解消されつつあります。
東証米国債券ETF(2621) 4,000口
平均取得価額 1508円 9月6日終値 1317円
含み損 766,570円
分配金総額 217,574円
実質含み損額 548,996円
米国ETF(TMF) 200口
平均取得価額 46.08 9月6日終値 61.32
含み益 313,265円
分配金総額 18,200円
実質含み益額 331,465円
米国債券運用成績 -217,531円
東証米国債券ETF(2621)は、2022年12月の基準価額1,550円の時から買い増しを続け、現在は4,000口を保有しています。一度だけ、TMFに資金を振り替えたため200口を売却していますが、それ以外は、約2年間保有を継続しています。分配金が四半期ごとに約4万(年間16万)出されるため、現在も含み損が膨らんでいますが、暴落時の保険と考えれば、然程心配はありません。インフレが再燃しない限りは、おそらく米国は利下げに舵取りをしていくことになるでしょうから、少なくとも来年までは保有を継続する予定です。
次に、米国ETF(TMF)ですが、こちらは2023年10月に100口、2024年6月に100口を買付、現在は200口の保有となります。3倍レバレッジというリスクが高いETFであるため、長期保有は全く考えていません。既に仕込み時は過ぎていると考えており、利下げが織り込まれつつある今は売り時を模索中です。年内の売却を考えています。
新NISAに向けた準備④(レバナス利確、米国債券買い増し)|np2030@資産運用 (note.com)
昨年は、楽天レバレッジNASDAQ100(レバナス)に手を出し、NASDAQ100指数が15000ドルの時(2023年5月)に利益を確定させました。その後、NASDAQ100は20,000ドルを突破し、結果的には利確タイミングが早すぎた感が否めませんが、レバレッジ商品はリスクが高いため、私のような凡人投資家はあまり深追いせずに、投資判断を下すべきだと考えます。
したがって、TMFについても上昇局面ではありますが、9月の利下げが実際に行われた後の相場の動きを見ながら、遅くとも年内には売却する予定で考えています。
今後の債券投資戦略をまとめますと、利下げが現実的になった今の米国経済の情勢を踏まえて、以下の方針でいきたいと思います。
・米国長期債券への仕込み時期は過ぎた
・今後、米国長期債券への追加投資は行ない
・年内にTMFを売却
・来年以降に東証米国債券ETF(2621)を売却
8月の運用成績を振り返ります。
ドル円はピークの160円から10%以上下落しており、現在は142円付近で推移しています。この影響で、世界的な株安というよりも為替の影響により、株式資産は減少しました。しかし、私が保有する米国債券はヘッジが付いているため円高局面では日米金利差の縮小により、プラスに働きました。結果的に、金融資産は何とか微増で終えることが出来ました。
※微増とはいえ、毎月20万の積立投資を実施しているため、実質的な資産は目減りしております。
【コア資産】-1.5%
全世界株式インデックスファンド -1.5%
【サテライト資産】+4.0%
東証米国債券ETF(2621)+3.9%
20年超米国債 ブル3倍(TMF)+3.6%
投資待機資金(現金)+6.8%

8月も全世界株式インデックスファンドへの積立投資以外の追加投資はありません。株式の比率が2ヵ月連続で下がり、株式62%、債券38%(投資待機資金を含む)となり、債券比率が上昇しています。
先週金曜日に米国雇用統計が発表されましたが、雇用統計の下方修正が続き、雇用統計の信ぴょう性が薄れてきているのも事実です。その場しのぎで数字を良く見せようと開示されている指標だとすれば、既に景気後退が始まっているとも捉えかねません。
株価の将来的な予測は分かりませんが、私のアセットアロケーションで債券比率が高まっている状況を踏まえると、ようやくリバランス(債券を売って、株式を買う)局面が近づいていると言えるでしょう。
景気後退が起きれば、ドルは更に売られ、金利が下がればドル安に拍車が掛かるとなれば、為替と株安のダブルパンチを食らう危険性を伴うかもしれません。
既にドル円はピークから11%下落しています。
成長投資枠はニッセイNASDAQ100(投資信託)で全額埋める予定ですので、私が注目すべき指標はNASDAQ100指数ただ一つですが、こちらも、高値から11%下落しています。
20%の下落地点が16,540ドルですが、これは年初の16,305ドルとほぼ同じ値となりますので、この辺りまで基準価額が下がってくれば、少しずつ買っていっても良いかなと考えています。
暴落は千載一遇のチャンス!投資戦略をアップデートする。|np2030@資産運用 (note.com)
成長投資枠に全く投資が出来ていない立場としては、暴落を心待ちにしているわけですが、将来の株価の動きは全く分かりません。自分なりの投資戦略を立てた上で、ベースとなる積立投資をコツコツと継続していきましょう。少なくとも、得体の知れないインフルエンサーのお告げに流されて、投資判断を誤ることがないように、読者の方は注意して下さい。特に暴落を煽るチャンネルは視聴率が稼げますので、話題に上りやすいですが、参考程度に留めた方が良いでしょう。先の相場は誰にも分かりません。信用売りやベア商品は難易度が極めて高いです。凡人投資家は間違っても手出ししないことが賢明です。
凡人投資家は株式と現金(又は債券)をリスク許容度に応じた比率で保有することで、株式市場が過熱なら株式から現金にリバランス、暴落局面であれば現金を一気に株式に突っ込むという投資戦略が最も理に適っています。
周囲の暴落煽りに流されず、大統領選挙も控えていますので、自身が掲げた投資方針を忠実に守り、この乱相場を乗り切りましょう。