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Vol.3② 駒場を満喫し尽くそう! 〜スペ語と友と進振りと〜

Vol.3① 駒場を満喫し尽くそう! 〜スペ語と友と進振りと〜

年齢も国も超えるつながり

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▲ 毎日仰ぎ見た時計台は駒場の象徴


そして、順調に2年生になられた佐々木さんですが、1年生からどんなことが変わりましたか?

授業は、2年生から法学部の科目がいくつか入ってきました。
他に、必修の英語とスペ語がひとコマずつ。

選択科目では、また同じ先生の「スペイン語作文」を取ったんですけど、今回は7、8人履修者がいたのでマンツーマンじゃなかったです(笑)。

また取ったんですか(笑)。

授業以外のキャンパスライフはいかがでした?
五月祭とかでは、また模擬店を?

五月祭も駒場祭も、2年生からはクラスでの出し物はなかったんです。
でも、大学祭の雰囲気を味わいたかったので遊びに行きました。
友人も何人も来てくれて、はじめてゆっくり回れました。

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▲ 駒場祭・五月祭は国内最大規模の活気あふれる学園祭

(ここでその友人のひとりが発言)
そういえば、五月祭のゲストに声優さんがいらしてましたよね?

あっ、そうそう!

大教室でどなたか声優さんが何かイベントをされるって聞いて、行ってみたんですけど、主催の学生さんに「もういっぱいです」と言われて入れませんでした(笑)。

(さらにその友人が発言)
横で見ていてなんだか可笑しかったです。
声優さんのイベントに入るのを断られている声優さん(笑)。

でも、佐々木さんも五月祭で何かイベントをやればいいのになあと思ってましたよ!

そうですよね!
ぜひ佐々木さんにも大学祭に出てほしいですね!


それはまあそれとして、お話があれば(笑)。

ところで、五月祭では「東京大学ピアノの会」というサークルが毎年演奏会を開催しているんです。
何十人もの学生の方がおひとりずつ演奏されるんですけど、それを聴くのが好きで何度か行きました。

私の同クラにもピアノの会に所属されている方がいらして。

ピアノ曲がお好きとおっしゃってましたよね。

そうなんです。
クラシックもジャズも。
子どもの頃にちゃんとピアノをやっていたらよかったなと大人になってからしきりに思います。
ピアノへの憧れはずっとありますね。

だから、その同クラの方の演奏会にはよく友人を何人も連れて行きました。
熱くて繊細な、すごくかっこいい演奏をされるんです。

東大生の方、いろんな趣味をお持ちの方が多いんですね。

そうですね、勉強以外に趣味をお持ちの方がとても多いです。
楽器もですし、スポーツも、絵画も、パズルや工作も。
それも、趣味にとどまらないレベルで。

法学部でも同期だった友人は俳句を詠む方で、いくつも賞を受賞していらっしゃるんです。

うわあ、すごいですね!

それから、たまたまの出会いだったんですけど、駒場ではネパールからの留学生と友だちになりました。
その方は理科の学生さんだったので同じ授業を取ったりということはなかったんですが、学内ですれ違うたびに立ち話してました。

日本語の勉強をよく手伝ったりもしたんです。

えっ、どういうふうにですか?

学内にいるとメールが来るんです。
いま日本語の授業の課題をやってるんだけど、分からないところがあるから教えに来てほしいって(笑)。

頼られてる(笑)。
すごく仲よしじゃないですか!

「はいはーい」って喜んで行ってましたよ(笑)。
一緒に勉強できて楽しかったです。
会話は英語と日本語の両方でしてました。

びっくりしたのが、その授業の課題がけっこう難しいんです。
「たまさか」という言葉を使って例文を作れ、とか(笑)。
「月夜に釜を抜く」とかは、私日本語ネイティブスピーカーですけど知りませんでしたよ!(笑)
これ留学生が知る必要あるのかなとちょっと思ったりしました(笑)。

さすが東大ってことでしょうか(笑)。

最初に会ったときからすでにかなり日本語能力が高かったんですけど、会うたびにさらに流暢になられていきました。
あのことわざ群のセレクションはともかくとして(笑)、ものすごく勉強されたんでしょうね。

ネパールの社会のことや、ご自分が将来どんなふうに母国や日本に貢献できるかのビジョンを伺えたりして、お話しするのが本当に嬉しかったです。

本郷に行ってからは会えなくなってしまいましたけど。
いまどうしていらっしゃるかなあ。

まさに国際交流ですね!
すごくいいお話を伺わせていただいてありがとうございます!


⁂ ⁂ ⁂


空きコマは博物館へ


ところで、クラスの方と芝生でランチされていたと伺いましたが、他に食事などされたところはありましたか?

学食は結局あまり使いませんでした。
昼休みは50分しかなくて、学生も教員も一斉にその時間に昼休みになるので、尋常じゃなく混むんです。
だから、仕事場への行き帰りに学外で食事するとか、家に帰ってからとかでしたね。

食堂ではないですけど、構内の、ある建物の地下にカフェがあって、そこでよくお茶を飲んだり勉強したり、ときどき仕事をしたり、場合によっては突っ伏して寝たり(笑)してました。

さっきのネパールの友人の日本語の課題を手伝ったのも、そのカフェでした。

ゆっくりできるカフェもあるんですね。いいですね。
他にはどんな施設が?

授業と授業の合間に、駒場博物館に行ったりもしました。

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▲ 駒場博物館は昭和10年建築の由緒ある建物


博物館?
博物館があるんですか?

ええ、キャンパスの中にあるんです。

建物は、もともとは旧制一高(旧制第一高等学校)の図書館だったんです。
定期的にいろいろな展覧会が開催されてます。
これも文理を超えた展示で、毎回とても興味深いです。

どんな展覧会があるんですか?

私が特に印象深かった展示は、2014年の「越境するヒロシマ―ロベルト・ユンクと原爆の記憶」という特別展でした。

紙の史料や映像だけでなく、『この世界の片隅に』の作者こうの史代さんの漫画『夕凪の街 桜の国』も展示されてたんですよ。

アニメ映画の『この世界の片隅に』にも『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』にも、佐々木さんご出演されてますものね!
※小林の伯父役で出演しています。



お読みいただいてありがとうございます。
次回に続きます!
Vol.3③ 駒場を満喫し尽くそう! 〜スペ語と友と進振りと〜


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