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Vol.4① 或る法学徒の誕生 〜2015年春、本郷〜

Vol.3③ 駒場を満喫し尽くそう! 〜スペ語と友と進振りと〜

見どころもグッズも充実の本郷キャンパス

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▲ 東大正門は1912年完成の登録有形文化財

3年生から法学部に進まれて、いよいよ本郷、赤門に通う佐々木さん。
赤門の印象はいかがでしたか?

佐々木(以下略) そう、皆さん東大といえば「赤門」っていうイメージだと思うんですけど、メインの門としてはもうひとつ「正門」ってのがありまして、法学部の建物は正門側にあるんです。
※本郷キャンパスの門は全部で10箇所ほどあります。

そうなんですね!
よくテレビで赤門が映っているので東大といえば赤門だと思っていました。

テレビ映えするのは赤門ですよね(笑)。
赤門の前にはよくテレビの撮影の方がいらしてて、東大生の取材なんかをされてました。

東大生の出る番組、増えましたよね。
佐々木さんは取材されたりとかなかったんですか?
あ、でも公表していらっしゃらなかったので取材に来られても困りますよね?

ないですないです。
取材されている東大生の横をよく通り過ぎたりはしてましたけど(笑)。

門の近くで、道ゆく東大生に向けてパンフレットやノベルティなんかを配る方たちが立っていらっしゃることがよくあるんです。
就活イベントのスタッフさんとかでしょうかね。

私はいつも、学生に向けたそのパンフやら何やらを自分がもらえるかなあ、と思いながらその方たちの前を通り過ぎてました(笑)。

も、もらえましたか?

何度もそういうことがあったんですけど、だいたい平均6割くらいの確率でいただけました(笑)。
気合を入れて通ると8割になります(笑)。

なんですか、気合って?(笑)

学生オーラを全開に出すんです、全身から(笑)。

逆に、仕事の行き帰りで声優モードだったり、油断して普通のじいさんモードだったりするときはもらえないです(笑)。
いや、もらう前提でいるなよって感じですけど(笑)。

(笑)。
でも学生さんでも大学院生の方もいらっしゃるでしょうし、佐々木さんもすごくお若く見えますから、渡す人も普通に佐々木さんに渡してるんでしょうね。

まあ、東大生であることは間違いないので、いただいてもお許し願いたいです。
せっかくなのでいただいた就活パンフはいちおう全部目を通しました(笑)。

一度、パンフじゃなくて小さいビニール袋を配られたことがあって、なんだろうと後で開けてみるとプリッツだったんです。
江崎グリコのプリッツ(笑)。
就活生への激励のプレゼントだったんでしょうかね。

なんか嬉しくて、「おいおいプリッツだよプリッツもらっちゃったよ」みたいにひとりで楽しくなってたんですけど、我にかえって、「プリッツをもらって喜んでる自分」を客観視したときに……。

……ときに……?

さらに楽しくなりました(爆)。

脱線すみません、門の話に戻しますね(笑)。

正門も立派ですけど、普通といえば普通の門なので、テレビ局の姿はあまり見られないです(笑)。
でも正門からはまっすぐ銀杏並木が伸びて、正面に安田講堂がそびえ立っているので、正門もかっこいいと思います!

正門側は法学部で、赤門側には何学部があるんですか?

正門側は、法学部と文学部、工学部も近いですね。
赤門側には、経済学部、教育学部、社会科学研究所なんかがあります。
医学部、理学部、薬学部はまた別の門側で、農学部は隣の弥生キャンパスにあるんです。

実は、本郷キャンパスには以前撮影の仕事で来たことがあったんです。
でも、今回の本郷は東大生としてのマイキャンパスになるので、「ここに通えるんだ!」とかなり胸が高鳴りました。

やっぱり、声優さんとしてお仕事でキャンパスに入るのと、東大生として自分の大学に通学するのとはお気持ちがぜんぜん違いますよね。
そのお仕事は、キャンパスの中での撮影だったんですか?

ええ。ファンクラブの会誌の撮影で。
三四郎池とかで撮ったり、あとは本郷界隈を散策しているところとかを。

(夏目)漱石の『三四郎』が大好きなので、三四郎池に来たときはちょっと感動しました。
「三四郎と美禰子の出会いはここかー!」って。

池としては普通の池なんですけどね(笑)。
蛙がたくさんいました(笑)。


漱石がお好き!
海外文学だけじゃなく日本のも読まれるんですね!

日本文学は海外ほどは読んできてないんですけど、最近また読まないとなと思ってます。

漱石と(森)鴎外と芥川(龍之介)と三島(由紀夫)が好きです。
中島敦も。
安部公房も。
内田百閒も。
遠藤周作も。
松本清張も。
それからご存命の作家さんでは……。

ぜんぜん、「読んできてな」くないですよ!(笑)
文学のお話もいつかぜひ伺ってみたいです。

はい、ぜひいつか(笑)。

駒場キャンパスもずいぶん前に雑誌の撮影で入ったことがあるんです。
まだ、駒場寮という学生寮がキャンパスの中にあった頃に。

どちらにも撮影で来ているなんて、今考えると面白いですね。

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▲ 医学部の建物を興味津々で覗いてみる

さすが東大、それだけ撮影向きのスポットがたくさんあるんですね。

特に本郷は、重要文化財なんかになっている建物も多いですしね。
駒場のコンパクトな便利さに慣れていた自分にとって、本郷は相当広く感じられました。
慣れるまでしばらくは、何がどこにあるのか勝手がわからずに歩き回ってました。

建物も多いし敷地も広いし。
たしかに迷いそうです。
レストランやお店もいろいろあるんですか?

たくさんありますよ!
一番大きいのは安田講堂の地下の食堂で、その他にレストランもカフェも学食もいろいろあります。
あとは書籍部、購買部、東大グッズも売ってます。

書籍部がわりと大きくて楽しいんです。
書店好きな自分にはとても居心地のいい場所です。
教科書類だけでなく、雑誌や旅行ガイドや漫画も売ってるんです。

漫画も!
購買部と書籍部があれば、大学の外に出なくてもたいていの物は買えそうですね。

そうなんですよね。
駒場もそうでしたけど、日用品はもちろん、パソコンも新幹線のチケットも映画の前売券も、ほとんど何でも買えますし、旅行手配のカウンターもあるし、ATMもあるし、郵便局は至近だし、内科や歯医者さんなどが入っている保健センターも。

図書館も、総合図書館があって、各学部付属の図書館がそれぞれにあって。
それ以外にも、キャンパスには学生が普通に座って勉強できる場所があちこちにあるんです。

キャンパスはまず勉強の場所ですものね。
東大グッズというのは?

東大のロゴ入りのグッズです。
ボールペンとか鉛筆とかノートとか手帳とか。
トートバッグ、クリアファイル、Tシャツなんかも。

「東京大学」とか「UTokyo」とかベタなロゴが入ってます。
「東京大学」Tシャツは着て歩いてみたい気もしますね(笑)。
※The University of Tokyo の略

食べもの系だと、クッキー、チョコレート、ゴーフルなんかもあります。
「赤門ラーメン」とか「東大植物園のど飴」とかも。

東大のロゴ入りペンとかノート!
受験生はほしいのでは?!

東大鉛筆を受験生にプレゼントしたことがありますけど、喜んでもらえたかはわからないです(笑)。

赤門ラーメンも食べてみたいです!
のど飴って、東大植物園というのがあるんですか?

小石川植物園のことだと思います。
日本最古の植物園で、東大の施設なんです。

前に、東大の先生が中を案内してくださるツアーに参加したことがあるんですが、専門の研究者の先生の説明なのでアカデミックな感じで、でもわかりやすくて面白くて堪能できました。

見どころもたくさんありました。
ちょうど桜の開花の時期だったので、華やかでした。

近隣の施設にもいろいろな見どころがあるんですね、東大は。

そうですね。私もまだ行ったことのない施設がたくさんあります。

こういった、いわゆるキャンパスグッズ的なものとはまた別に、東大の研究成果を利用して作られたグッズもいろいろ売ってるんです。
お酒とか化粧品とかサプリとか。
農学部系の研究になるんでしょうかね。

お薦めはありますか?

いや、のど飴もラーメンもチョコレートもお酒もまだ試したことがないです。
今度試しておきます、すみません(笑)。

アミノ酸ゼリーみたいな商品は食べたことがありますけど、何となーく元気になる感じはしました(笑)。
東大ゴーフルは、普通にゴーフルでおいしいですよ!


お読みいただいてありがとうございます。
次回に続きます!
Vol.4② 或る法学徒の誕生 〜2015年春、本郷〜

佐々木望の東大Days:https://todaidays-nozomusasaki.com
↑ 本noteの元記事

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佐々木望/Nozomu SASAKI
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