Hyper Islandのモジュールも折り返し地点に。
ビジネススクールの6つあるモジュールのうちの3つめが終わりました。こないだ入学したばかりだと思っていたのに、時が過ぎるのが速い・・・
いままでの体験記は下記にまとめています。
モジュールの3つめは、『Agile Making & Prototyping』というタイトルで、まあ内容はタイトルの通り、「アジャイル的にスピーディーにプロトタイピングして改善を繰り返そうね!(スーパー意訳)」って感じです。
他のモジュールは1ヶ月半ぐらいの期間でひとつのモジュールをやっていくのですが、このモジュールは少し特殊でして、概要説明とチームビルディングのセッションがあったあとは、2日間のデモデーがあり、そこで超高速でプロトタイプを作る、という流れになっていました。
概要説明は本当に概要説明なので、アジャイル開発とかに触れたことがある人はほとんど内容としては無意味だったと思います。で、デモデーの10日前にクライアントブリーフ(これを解決したいという概要資料)が配られて、あとはよろしく!って感じです。
ああ、なんとHyper Island感。。
そもそもアジャイル開発のモジュールではない
用意されている2日間で、アイディエーションからプロトタイプ開発、そしてクライアントへのプレゼンまでを終わらせるのは、普通に考えて無理だったので、多くの授業以外でのグループワークの時間が必要になりました。
といっても、ブリーフをもらったのも10日前。そこからは短い時間でも毎日のようにグループワークでの活動を行います。
僕らはたまたま時間があったけど、他のグループのみんなは仕事をしながらどうやって時間をやりくりしたんだろう……
僕らのグループは6人のグループで、そのうち4人はアジャイル開発の経験がありました。一応モジュールに求められているアジャイル開発プロセスに基づき、役割を決めスプリントを回します。
が、クライアントからフィードバックをもらえるのはデモデー初日の1回のみなので、繰り返しの改善活動はできないし、そもそもこの期間でアジャイル型は合っていないように見えました。
つまり、このモジュールはなんだったかというと、超短納期でなんとか頑張ってくれ!という気合いを学ぶモジュールだったように思えます(?)
正直僕はかなりこのモジュールに期待していたので、ちょっと肩透かし感はありました。そう思っていたのは僕だけではなく、実際、他のメンバー複数人からこのモジュール終了時に、強いフィードバックがHyper Island側にありました。このあたりのストレートな物言いも、カルチャーの違いはあるのかも。
寄付金額をデジタルの力を使ってあげるチャレンジ
まえの記事にも述べていますが、Hyper Islandのモジュールは、クライアントがリアルな課題を持ってきて、それをチームで解決していくスタイルです。今回のクライアントはUNICEFでした。
ブリーフには、いまのUNICEFの詳細な情報から、解決したい課題などかなり詳細にまとまっていました。そして、お題としては「デジタルプロダクト・テクノロジーを使って、定期的な寄付金額の総量を増やしたい」というものです。なかなかチャレンジングで面白いですよね。
そして、これは文化の違いかもしれませんが、メンバーのほとんどは寄付を日常的に行なっているようで、ブリーフの内容を楽しんでいるようでした。
とにかくアイディエーションに時間を使えない状態だったので、メンバーの1人がアイデアを考えて、それに乗っかってプロダクトの詳細を詰めていく形を今回は採用しました。
そこで、提案したのがキャッシュレス決済のときに使える「ラウンドアップ」オプションです。イメージとしては、代金が1,500円だったときに2,000円払ってその500円をUNICEFに募金するオプションもあるけど、どうする?という表示をスウェーデンのキャッシュレスアプリと連携して開発しようという感じ。
Figmaのプロトタイプも作って、ユーザーテストもして、修正して〜というのを10日間で行いました。といっても、みんな普通に仕事をしているので、時間がガッツリとれたのはデモデーの2日間。最後はほんとうにギリギリでなんとかした、という感じ。ひりつきました。
でもそんななかでも「ユーザーテストは絶対にやる!」と結構みんなの意見が一致していたのは、大きな学びのひとつです。ユーザー中心、というマインドセットがひとりひとりの深いところにあるんだなーと感じました。
ちなみに他のグループも、SpotifyでUNICEFプレイリスト作って、そこの広告収益をそのままUNICEF寄付にしちゃおうよ、とか面白いアイデアはたくさんありました。そしてみんな同様にFigmaで完成度の高いプロトまでは作っていて、本当に驚きました。みんなどこに時間があったの?
結局はできることをコツコツやるしかない
さて。このモジュールはチームに恵まれたこともあり、個人的には楽しく行えました。ただ、納期が短い案件で、僕がチームにできることは非常に少なかったな、と感じています。
例えば、Figmaのプロトタイプはデザイナーが適任だし、プレゼンテーションや資料作成も英語の能力的に足を引っ張りそう。じゃあプロジェクト統括はどうか?というと、一応スクラムで回していたため、スクラム経験がない僕だと難しそう。という感じ。
「じゃあ、僕みんなのこと応援しますね」ということにはもちろんならず笑、僕はクライアントの課題とHyper Islandから課せられたお題に対してちゃんと僕らのソリューションやプロセスが解を示せているか?ということを学術的な観点で、評価するポジションになりました。
全てのプロジェクトは実践がメインではあるのですが、修士のコースなので、一応理論側の根拠も必要になるんです。ここに関しては他のメンバーよりも知見がありそうで、なおかつ論文を読むのも嫌いじゃないので、そのポジションになりました。
とは言っても、まあごはんとふりかけでいえば、ふりかけなほうなわけで、あんまりチームに貢献できていない感じはあったのですが、プレゼン終わったあとは、けっこうみんなから感謝されて、自己評価と他己評価は乖離があるもんだな、と改めて思いました。
結局は、自分にできることをコツコツやるしかないですね。全てのグループワークでそう思っている気がしますが、毎回これが大きい学びです。
毎回思うが実践とエッセイの間には乖離がある
Hyper Islandとして提供しているプロジェクトと、モジュールとしての大学の評価は分かれているので、毎回かなり気持ち悪いことになっています。
今回のエッセイは「アジャイル開発やプロトタイプ」についてもちろん書くわけですが、上記の通り、実際はこのプロジェクトは、アジャイル開発ではなく長短納期プロジェクトってだけだったので、全てをイチから調べる必要があり、結構手こずりました。
プロジェクトとしては活躍した人がエッセイで全然点数がとれないってことは多いにありますし、逆にプロジェクトで全然活躍しなくてもエッセイの点数だけとれれば、マスターとしての成績はよくなります。なんか変な感じはしますが、しょうがないのかな。
僕はエッセイを書くためにいろいろ調べなきゃいけないので、そこで勉強になってるので、いいんですけどね。
残すモジュールはあと3つ。そのうち1つはすでに半分終わっているので、厳密には2.5ぐらい。
もっと学びは深められたのではないか?とかいろいろ、反省することもありますが、あと少しでモジュールが終わってしまうのは悲しい気持ちもあります。(その前にちゃんと単位とらないとだけど)
3月は提出物がないので、4月5月6月と1つずつのエッセイを残すのみです。(うちひとつは音声提出があるけど)
がんばるぞー
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?