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仙人ルディ
【2019.06.04の記事です。amebloから移動しました】
''Because when you stop and look around, this life is pretty amazing.'' Dr. Seuss
5月に出来上がったシェアアハウスに、大好きなルディ(コミック)も一緒に住み始めた。
元々ご近所さん(徒歩1分)だったから、前々からほぼ毎晩一緒に遊んでたけど、一緒の家に住み始めてからは、朝から晩まで本当ーーに長い時間を一緒に過ごすようになった。
この人からは毎日たくさんの優しさをもらってて、尊敬することばかりで、どっちが年上なんだか、たまによく分からなくなる。
(いや、ルディはまだ18歳だから、どう考えても私が明らかに年上ですけど…)
彼はいつも私(というか周り)に対して、何かを「してあげる」ということに比重を置かない(彼なりに置いてるかもしれないけど)
優しくしてあげるとか、助けてあげるとか、励ましてあげるとか、自分の話をするとか、教えてあげるとか、そんなことよりも、常に目の前にある「そのまま」「あるがまま」を受け入れてくれる。
「する」ではなく、「ある」「いる」というプレゼンスの大切さを、全身全霊で教えてくれるような仙人。
そんな仙人と暮らし始めた先月、私は泥棒に入られるわ、耳を6針縫うわ、携帯壊すわ、全財産が入ってるインドネシアの銀行カードを紛失するわで、相変わらずどうしようもないこと続きな毎日。
小さなケガに関して言えば、左ふくらはぎをマフラーで火傷したり、右手のひら内出血したり、バイクで転んで擦り傷だらけだったり、まぁ色々あってきりがないし、もはや日常のことすぎて誰も心配すらしてくれない悲しさww
------今回の泥棒や耳のケガに関してはさすがにちょっと落ち込んだけど、でもルディの優しさにものすごく救われました。
下記はそんなエピソード。
①泥棒
5月中旬頃、私とアリフの部屋に泥棒が入り、現金10万円を持っていかれました、涙。
「部屋にあった日本円も全部持っていかれちゃった」という私の話を聞いて、ルディは私が1文無しになったと思ったようで(銀行口座の概念がないから)、その日から仕事帰りに毎晩ご飯(お弁当)を買って帰ってきてくれるようになった。
でも、私+自分のご飯を買ってきてくれるだけで、彼のその日の給料(日当)はなくなっちゃうも同然。だから銀行口座の説明をし、「10万円はなくなっちゃったけど、ご飯くらいは買えるから大丈夫だよ」と何度伝えても、「俺が食べたくて買ってきてるだけだから。一緒に食べよう」と返される日が1週間くらい続いた。
泥棒に入られた当日なんて、私の大好きなナシパダン買って帰ってきてくれた!
いつも私と一緒にご飯買う時(割勘する時)は「ナシパダンだけは高いから絶対嫌だ」とか言うくせに。
そして泥棒に入られた翌日は、彼が愛してやまない飲み会があったのに、「今日は体が酒を欲してない」とか言って、出掛けずにずっと隣にいてくれた。
別に殺人事件があったわけじゃないし、私としては正直恐くもなんともなかったんだけど(笑)、アリフが仕事で私が1人になっちゃうことを心配してくれたんだと思う。
お酒大好きすぎて、いつだってお酒を欲してるから、油断するとシェアハウスに置いてある消毒液のエタノールやBBQの着火液すら飲んじゃうような人なのに。(←本当の話)
いつもはヤクルトばっか飲んでるくせに、この日はコーヒー淹れてくれて、一緒に飲んだ。ルディがブラックコーヒー飲んでるのなんて初めて見たよ。ありがとう。
②耳を6針
泥棒に入られた2日後、サーフィンしてたら波に巻かれ、フィンが私の耳を貫通しちゃって(そんなことある!?)、何と6針縫いました。
治療費は3000円だったんだけど、泥棒に入られてまだ数日後だったこともあり、ルディに「のぞみお金ないのに3000円って…払えないよね。縫った糸を今すぐ抜糸しますって言えばお金払わなくて済むはずだけど」って本気で言われたww その場ですぐ抜糸することにならずに済んで本当に良かったです、笑。
…ちなみに。
フィンが耳を貫通したくらいだから、ケガした時は血の量がすごくて、海は殺人事件みたいな状況に。
周りに「Oh my god!!」「Fuck!!!」「Call an ambulance!」と騒がれるわ、めちゃくちゃ激痛だわ、白いラッシュガードが真っ赤に染まるわ、それでいて頭越えサイズの波が次から次にやって来るわで、もう私は「たーすーけーてー!!」なパニック寸前ww
だからルディがパドルで近くに来てくれた時はホッとしすぎて涙があふれてきた私だったけど…、ルディは私を見た瞬間、「わはは、のぞみの耳とれそうになってるじゃん!」って。
おーい。もうちょっと心配した顔を見せてくれたり、「大丈夫?」の声があってもいいよー。
まぁでも、ケタケタ笑いながらも「耳がさけてるだけで、とれてないから大丈夫。この程度なら縫えばくっつくよ。血すごいけど水の中だからね。次の波に乗って帰ろう、病院行くよ」と、冷静に&淡々と話してくれた。
あまりにもしっかりしてるもんだから、耳がとれそうになったくらいでワタワタしちゃってた自分が本当に恥ずかしくなり反省。私はまだまだ修行が足りません。
③サーフィン恐怖
耳を6針縫った3日後、バリ島で行われてたサーフィン世界大会のファイナルを観戦しに行った。
天気最高だし、五十嵐かのあくん(日本人)が初優勝だしで、会場は大盛り上がり!
なんだけど、ケガしてまだ数日だったし、大会観てたら、自分が再び波に巻かれてる姿やフィンが目に刺さる姿なんかが次々想像できちゃって、恐怖心を感じながらの時間でもあった。
そんな私に気付いてか、ルディが「ね、のぞみやっと色んな波に乗れるようになってきたんだから、耳がとれそうになったくらいでサーフィンから離れるなよ」って。
「どんなに大きな波でも、海をよく見てよく聞けば絶対怖くないから」だって。
「もしかしてそれを伝えてくれるために、今日の大会誘ってくれた?」と聞いても返事はなかったけど、「早くまた一緒にサーフィンしよう」だって。
ちなみに「医者は治るまで1ヶ月とか言ってたけど、耳にウィスキーぶっかけて、アルミニウムホイルで耳カバーすればそろそろサーフィンできるよ」とも、本気&真面目な顔で言われましたw
-----そんなこんなで、何をしてても、どこに行っても、小さい波のサーフィンでも、毎日が楽しくて幸せなのはこの人がいつも隣にいてくれてるからなんだなぁと、改めて気付かされた5月のあれこれ。
I'm pretty sure my Bali life wouldn't be the same without this gem...Love this man SO much!!!
私ももっともっともっと、愛や優しさを惜しみなくシェアして広げることができる人になれたらいいな。
さてさて、そんな私の大好きな仙人ルディのもとをしばらく離れ、現在はジャワ島のTrenggalek(アリフ実家)に来ています。
イスラム教のビッグイベント、ラマダン(断食)&レバノン(断食明けの大祭)お祝いのため。
本当ーーにゆるやか&穏やかでしかない時間を朝から晩までずーっと過ごしていると、「幸せの秘けつ」は、それまで「早く済ますべき雑用」みたいに思ってた日常の小さな1つ1つに、しっかり心を込めて&丁寧に行うことだなぁと実感中。
今日で1ヶ月のラマダン期間も無事に終了し、明日はハリラヤ(断食明け)!楽しみだ~。
Semoga Idul Fitri membawa kegermbiraan dan kebahagiaan yang melimpah dalam hidupmu. Selamat hari raya yang berbahagia!!