【眠り】
この絵はたぶんはじめて描いた心象風景
この頃から絵の不思議さにのめり込む
この絵は何度も何度も色んなものが現れては消え、かなり難航した
船がでてきたり、派手になってみたり、削ってみたり、色々しながら
最終的にはとてもシンプルな見た目になった
なんかシンプルすぎて
つまらない絵になってしまったかなぁと
描き終えたときはつまんない絵になっちゃったかなぁと思ったけれど
この絵が好きと言ってくれる方も多く、
紆余曲折した道のり、
下に埋もれて消えてしまったような気がしていた色たちも全て生きていて
しっかりと厚みを増し
意味をなしているのだなぁということがわかった
"筆が止まる"まで描く
紆余曲折しながら描き終わらないかもと思いながら描いた絵
こうかな?
やっぱりこうかな?
違うかな?
一進一退
そして最終的には削ぎ落とされ
シンプルになっていく
私の生き様そのものだ
【眠り】
oil on canvas
size 53㎝×46㎝
あの山は遠く高く美しいのに
まるで幻想のように感じる
あなたはあの人と まるで別の世界に住んでいるかのような気持ちになって悲しくなる
だけど
それは絶望ではなく
本当は向こう側が透けて見えるような布を一枚隔てたくらいのもの
風が吹けば、さっと開くほど軽いもの
重い扉だと思っているのは自分の心
先ずは全ての意識を自分に取り戻すこと
隣人よりも、
自分の心に耳を研ぎ澄ませること
あなたはもう十分周囲の人の言葉を
嫌というほど聞いてきたでしょう
これからは自分の中にある
とめどなく湧いて出てくる声を取りこぼさず自分で聞いてあげること
その地道な繰り返しの先には
思いがけない景色が見えてくるだろう
こちらの世界とあちらの世界
私とあなた
生と死
全く別物でもあり
布切れ一枚隔てているだけで結局同じ空間の中に在るのです
それを見るも見ないも自分次第
どちらにせよ、先ずは自分が一歩進むことしかできないのです
その情景は何ですか
何が見えますか
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8月の終わり、
何となく過去の油彩作品から
これまで無かった語りかけみたいなものがある気がしたので
一枚ずつゆっくり時間ある時に振り返って記録していこうと思う