5月11日

先月のツケをようやく払い終えようかというところ。気にしていた仕事に意外とすんなり目処がついて、肩の荷が降りた。相変わらず眠れないので低気圧も相まって体がずっしりと重い。夜から朝まで寝たり起きたり寝たり起きたり。ぼーっとしている。

ジョン・アーヴィングの『ホテル・ニューハンプシャー』上下巻を去年の夏頃くらいからだろうか、ずっとずるずるちまちま、他の本を読む合間に読み進めていたのだけど、つい先ほど晴れて読了。ものすごく悲しいのに、ちっとも悲しくない、そういう意味でとても不思議な物語だった。読後はさわやか。あとがきはちょっとイマイチ。

昨日の明け方、眠れなくて起き出して焼いたキャロブのケーキをもしゃもしゃ食べた。キャロブのケーキ、少し前にはじめて作ったらとても美味しくてそれから何度か作っている。この間Emeraldの中野さんの家に根津さんたちと遊びに行ったときも焼いて行ったらとても喜ばれた。キャロブは子供も食べられるからいい。きのうはキャロブのケーキが食べたくてキャロブのケーキを焼いたけれど、家にはにんじんがあって、そろそろキャロットケーキも食べたい気持ちがずっとあったからキャロットケーキも勢いで焼いた。きのうはパウンド型でなくマフィン型で焼いた。悪くはないけれど、なかなか思ったようにならない。食感とか、もっとふわっとどっしりした感じにしたいのだけど。あとスパイスはもっと思い切って沢山入れたら良かった。クリームは相変わらず豆腐だけど、やっぱりキャロットケーキに限っていえば、クリームチーズアイシングの右に出るものはないのだろうという結論。明日はUKOとアチコさんが家に来てくれることになったので何を作ろうか考えている。こういう時間は楽しい。張り切ってワインを買ってきた。

きのうサーカスの椅子二脚とデスクランプが我が家に運び込まれた。思っていた以上にすんなりぴったり部屋に馴染んだ。ずっとここにあったみたいな佇まいでもって。それがなんだか嬉しい。部屋が一気に良くなった。そんなわけなので一人暮らしなのに四脚も椅子がある。これでいつでも誰でも来れるわ。元々あった二脚はどちらも折りたためるからちょうどいい。サーカスの椅子。落ち着く。

なんだか感情が平坦で少し動揺しているが、まぁそういうときもあるよね、と思うことにする。というか、先月本当にあれだけ沢山の感情を使ったのだから、今月の分はもうなくてもまったくそれは仕方がないので。9日でCIRCUS FESのアーカイブやその他特典の販売もすべて終わったので、本当に終わった。あとは精算が済めば本当の本当にお終い。

きのうFazerdazeを聴いていて、初夏になると彼女の『Morningsiede』というアルバムが聴きたくなるのだけど、そういえば去年都庁に都民ファの議員に会いに行く道すがら久しぶりに新宿の街でやたら眩しい日差しを浴びながらこのアルバムを聴いて「初夏だなぁ」と思っていたことを思い出して、あれから一年が経ったのだなということを思い、そういうえばSaveOurSpaceやWeNeedCultureという活動に関わるようになって確かはじめてわたしが文化庁に出掛けて行った帰り道、カトゥさんとべべちゃんと成に下北の緑道で久しぶりに会って、お店の話やサーカスコンピの話をしたのだったな、ということを思い出した。インスタグラムを遡ってみてみれば、本当にちょうど一年前だった。

一年。なんという一年だったのだろうと、思うわ本当に。一年が経った。経ってしまった。だけどまだまだ続くのであろうことを思うと本当に呆然とするような想い、だけどまぁ、生きるしかないね


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