9月30日
久しぶりに朝帰り。朝がものすごく朝だ。久しぶりに地元の女友達たちと明け方近くまで(わたしは途中一度寝た)。一緒に泊まった友達が朝から仕事だったのでわたしも早くに一緒に出たけれど、乗り換えで等々力を通ったらふと等々力渓谷に行くことを思いつき、渓谷を抜けて尾山台まで歩いてそうして最寄駅のひとつ手前の駅で降りて駅前の早くからやっているパン屋さんでクリームパンとチョコチップのスコーンを買って帰宅。道すがらそれらのパンをかじりながら北海道にいる姉に電話。きのうの夜久しぶりに電話がかかってきたけどもう完全に出来上がっていて、友達もいたしほとんどまともに話せなかったので改めてかけた。北海道はもうだいぶ寒いらしい。羅臼というところにしばらくいたそうで、だけどちょうど今日からあちこち移動するらしい。来月の半ばくらいに一度帰るから日付が決まったら連絡するねと言われ、うんそうして、と言って電話を切った。
地元の友達たちに会うのはとても久しぶりで、なぜかと言えばなんとなくわたしが会うのを避けていたからで、きのうも本当のことを言うとちょっと断ろうかとも思ったのだけどでも行ってよかった、本当によかった。大事にしなくちゃいけないなぁと思う、友達を。そんな当たり前のことを、この歳になってもまだ思うのだった。
審査が無事に通ったので、ついに来月引っ越す。部屋をどんなふうにしようか、毎日そのことばかり考えている。さっき早く家に帰りたいなぁと思ったとき思い浮かんだのはまだ住んでもいない新しい部屋だった。思うに実家は育った家とは言えいまはどうしても仮暮らしで、やっぱりもうわたしの家ではないのだなと思った。新しい家は部屋の窓から多摩川が見える。川沿いに一度住んでみたいという夢が叶う。
わたしは今はあまり人生になにを望むということもなくて、ただ慎ましくひとり静かに暮らしたい。そうしてきのうのようにときどき好きなひとたちに会い、美味しいものを食べ、ときどきふらっと旅をして、そうして生まれてくる限り音楽を作り言葉を綴り、なんかもうそういうことでいいなと最近は思っている。これからまた変わるのかもしれないけれど。賃貸のマンションに住むのも今回が最後になるといいなぁと思うというか、なんとなく最後になるのではないかなという気がする。わからないけど。川沿いが叶ったらその次は庭がある家がいい。
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