5月9日
日々が過ぎている。絶望するほどに。
先月のツケ(小説であればここでこの二文字にの横に「﹅」が付けられる)を日々着実に支払っている。まったくマケてくれる気配がない。だけど仕方がない。使った分は払わなくてはいけない。でも体はようやくだいぶいいみたい。本当にようやく。一週間以上かかっている。ひどい。今は首の痛みが少し残っている程度。一度整体に行ったけれど、なんていうか、イマイチはまりが悪く、痒いところに手が届かない感じというか、なんかそんなだった。
先月後半完全に放置を決め込んだ仕事にちょっとずつ手を着けたり、やっとゆっくり料理したり、隙間に本を読んだり、友達のライブの映像を見てみたりしている。(あとDumb Typeの『S/N』も観た。ものすごい期待値でもってみたけれど、正直ちょっと拍子抜けした感がなくもなく、というか完全に松尾スズキの『フクスケ』じゃんと思ったが、でもそれは間違いなくフクスケが『S/N』なのであるけれども。機会があればそのうちもう一回観たい。)少しずつ日々を取り戻している。というか、でも、結局なんかバタバタしている、それというのは物理的にというより、精神的に。緊急事態宣言は予想通り延長されたし、世の中の問題は溢れに溢れているし、冷静に穏やかに落ち着いて、なんていう方が無理、いや全然無理でしょう、という気持ち。
あと本当に毎日眠い。とても眠い。なぜかといえば眠れていないからで、なぜ眠れていないかといえばそれは忙しくて眠る時間がないとかそういうことではなく、ベッドに入っても眠れないからなのである。この2〜3週間原因不明の睡眠障害を患っており、ちっとも満足に眠れない。こんなこと生まれてはじめて。体は眠い眠い寝たい!!と言っているのに、眠れない。なかなか寝付けない、やっと寝てもすぐに目が覚める。だから昼間はずっとなんだかぼーっとしているし、夜になればもうふらつきや吐き気を覚えはじめる。なんという効率の悪さ。というか普通にしんどい。嫌だなぁ
そんなわけなので今日は母の日だったけれど、ちっとも余裕がなくなにも用意できなかった。帰り道にやっとチョコレート(3種類、母の好きなハイカカオの、オーガニック&フェアトレードのちょっといいやつ)とリネンのレッグウォーターを見繕い、バックパックに詰めて帰ってきた。あとで手紙を書いてリボンでもかけて明日送る。間に合わなくてごめんだけど、気持ちが大事。と思うことにする。
CIRCUS FESにしても過去の自分のリリースあれこれにしても日頃の仕事にしても、何にでも言えると思うのだけど、先月は「ここまでやりたい」というラインに対して「あぁでもここまではできないわ無理だわ」というラインを久しぶりにとても明確にみた。それは悔しいことではあったけれど、現状の自分のスキル・性格・体力・気力・環境それらを鑑みて“仕方がない”というより他になく、そうしたときに否応なしに目の前のリストに優先順位というものをつける必要性に迫られ、その過程において「自分がなにを大切にしているのか」同時に「していないのか」ということがちょっとけっこう見えたような気がしている。そしてそれはこれからの日々にけっこう役立つというか効いてくることのような気がしているのだよな。
だけどそれは裏を返せば、大して大事に思っていないこともそれなりに一生懸命やろうとしていたということでもあり、そういうのは本当はたぶんもういいんだろうな。というか、今すぐにさっさとやめた方がいいのだろうな。その辺がイマイチ潔くない。うむ。
さっき久しぶりに吉木さんから電話があり、少しバンドの話など。NIGHT PONDO、動きたい、動かしたい。
本当に、この数ヶ月か半年か一年か、目の前のことにただただ必死でその日その日をただただ生きてきたけれど、そしてそのことに全く後悔はないけれど、でもわたしはそろそろ自分の時間もちゃんと作るときが来たな、という気がうっすらとし始めている。それはつまり音楽をやるということであり、文章を書くことであり、あるいは恋をしたり(これについては本当わからんけど)、ちょっとどっか行ったり、先々のことをゆっくり考えたり、いやどうかな、でもそんなの別にずっとしてきたことのようにも思えるけど、どうかな。ちょっとわからなくなってきた。
とどのつまり、わたしはいま音楽がやりたい。歌が歌いたい。だからそのための方法を考えなくてはいけない。そしてそれは片手間ではできない。
ということなのだろうな。
ひとまずちょっとゆっくりしたい、というか、ちゃんと眠りたい(切実)。
今日は仕事前に寄ったカフェの軒先でモロッコやらチェコやらあちこちの食器や雑貨などを売っているお姉さんがいて、なんとなく目についてモロッコのお皿を一枚(緑色、幾何学模様、ちょっと深さがあり、足も眺め、直径20cmくらい、たぶん)とスプーンを二本(柄のところが白い石、縦に長く線が引かれている、先は木、ちょっと大きめで食べづらそうだから取り分け用かなと思っている)衝動買いした。安いものではなかったけれど、まぁいいじゃないか。それくらいの楽しみは許されたい。
自分を許すのはいつだって自分なのだ。
ここ何日か日記を書かなかったから体内に言葉が溜まりまくっていてなんだか留めどないわ。思考の間断のなさと日々の間断のなさはよく似ているね、
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