5月28日

家に帰った。

長い一日だった。

我が家は長いことワゴン車に乗っていたけれど、わたしたち(子供3人)が大人になって家を出てからは大人数で車に乗ることも減ったので小型の乗用車に変えていて、だから5人ぎゅうぎゅうに乗り合って、行きも帰りも、

大人になってからの方が家族としてそれぞれがそれぞれと良い関係を築けているように思う。それは親戚のおじさんやおばさんとの関係にも言えることで、特におばさんのことは子供の頃はとても苦手だったけど、いまはちゃんといろんな話ができるようになった。こういうことを実感するとき、大人になるっていいなと思う。

葬儀のもろもろすべてが終わってじゃぁ帰ろうか、というとき、めずらしく父が自分から写真を撮ろうと言い出し、わたしたち家族とおじさんおばさんとそしておばあちゃんの遺影と、みんなで並んで写真を撮った。三脚なんてなかったから植木の枝に無理やり携帯を立てかけてセルフタイマーで撮ったけど、晴れた空の下でとてもいい写真が撮れた。

長い一日だった。

おとといまでの録音ファイルを聴き直してみて明日からの作戦を考える。どうしようかな。迷っているけどたぶん潔く録り直しかなという気がする。何度もやるしかない。

ひらくくんのインタビューが出ていたのを見かけたので読んだ。移動の車中、ふと思い立ってひらくくんの新しいアルバムをかけてみたらめずらしく姉も弟もいいねと言うので驚いた。みんな少しずつ変わりながら少しずつ進んでいる。

今日読んだこの記事、身につまされるような思いになりつつ、真摯に受け止めなくてはいけないなと、うんうん頷きながら読んだ。

日本国内の情報はとても偏っていると感じるから、外からの視点を忘れないようにしないとと改めて考えていたらさっき、中国ではコロナを乗り越えたことで政権支持がこれまでにないほど高まり、高まるあまり政権批判をする人への攻撃が殺到しているというニュースを見た。そしてそれは中国政府が情報統制を行っていることが一因でもあると。本当に恐ろしいことだと思った。だけど日本ももはや他人事ではない。

アメリカではまた警官による黒人殺害のニュース。路上で首を膝で5分以上押さえつけたという言葉を失うような痛ましい事件。

この写真を見るのも本当は辛い。

日本で起きている入管や外国人実習生に関する問題も、中国のウイグル人の問題も、本当にぜんぶぜんぶ、一日も早くなくなってほしい、

香港でもデモが続いている。新しい法案のニュースをまだきちんと読めていない。

検察庁法にしてもスーパーシティー法案にしても諸々の予算の使い道にしても何にしても、注視しなくてはいけない事案が多過ぎて追いつかない。

長い一日だった。

ひとまず無事におばあちゃんと見送れてよかった。夜散歩に出たら風が少しひんやりしていてそれがとても心地良くて、あぁおばあちゃんはずっとこれからもいてくれるんだなととても自然にそう感じて納得して、満たされた気持ちになった。

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