5月4日

最近よく連絡を取るひとがライブハウスの話を少ししていたのを聞いたらなんだか無性にライブハウスが恋しくなって、なにかやってるかなと思いLIVE HAUSのスケジュールを見てみたら、少し前にたまたま歌を聴いていい歌を歌うなぁと思っていた男の子のバンドのライブだったのできのうは仕事終わりに遊びに行ってきた。

ライブハウス、いつぶりだったんだろう。前にLIVE HAUS出させてもらったときぶりかな。でもあの時はゆるめのデイイベントで、バンドのライブを爆音で聴くのは本当に久しぶりだった。こんな状況だしあまりひとは入ってないかもなぁと思いながらあの重い扉を開ければフロアは大入りで、照明の下ででっかい音を鳴らしている3人の男の子がいて、正直わたしはちょっと面食らっていたと思う。あまりにも当たり前に、そこには音楽があった。勝手に遠ざかっていたのは自分だった、そういうことを瞬間肌で感じた。

爆音を全身で浴びて、みんな好き勝手に踊ってて、照明がくるくる揺れてて、あぁそうだった、これだこれだ、と思った。うっかり忘れかけていた。でもちゃんと思い出せてよかった。いろんなことを思いながらわたしも少し身体を揺らした。音楽はいつだってそこやここにある。でも、それを鳴らす場所やひとは、やっぱりちゃんと守っていかなくちゃいけない。いろいろ、気持ちを新たにした。

菅波さんと少しあれこれの話をして(本当やり切るひとだなーと思いました、と言って笑われた。お疲れ様でした、と言ってくれた。見ていてくれるひとがいるのはありがたい)LIVE HAUSをあとにして、サーカスへ向かった。日中はたぶん店の片付けをしていたはずだけど、もう遅かったし誰もいないだろうと思っていたから、外側だけ眺めて、教会に神様に挨拶をしに行って、ゴルフマンションの屋上に登って少し夜景を見て帰ろうと思っていた。ら、なんと電気がついていてバイクが停まっていた。中を覗くと、カトゥーさんと、最後の週一緒に店を手伝っていたマイコーとゆうちゃんもいて、なんだみんないるじゃん、と笑ってしまった。

マイコーはちょっと酔っていたらしくわたしの顔を見た瞬間めそめそし始めるのでわたしはまた笑ってしまい、よしよしをしてあげた。

今日の分の片付けは終わってべべちゃんと成はさっき帰って、お疲れ様の一杯を飲もうかと言っていたところだよーと言うのでわたしも一杯ご馳走になった。店内からは音響機材や大きな棚がなくなっていた。

少しずつ、日々を取り戻している。びっくりするくらい、当たり前に日々が続いている。そういうものなのだ。絶望するくらいに、日々は、時間は、わたしたちの事情なんて無視してただただ過ぎる。だけどそれは希望でもある。絶望と希望はいっつも裏表。そういうことを思った。近々みんなでBBQでもしようねと話してお店を後にして、わたしは教会に挨拶をしに行って、帰り際お店の中のカトゥーさんと目があったので手を振った。一杯飲んで帰ろうと誘おうかとよっぽど思ったけれど、なんとなく気持ちを抑えてそのまま帰った。わたしたちは進んでいかなくちゃいけない。ずっと思い出に浸っているようなことはしたくない。

もう5月も4日になるけれど、毎日これでもかというくらい寝ている。ようやく少しずつ回復の兆し。今朝はだいぶすっきりしている気がする。それでも上半身の筋なのか神経なのかなんなのかは完全にやはりおかしくなっていて、触れば熱を帯びているし、腕には痺れを感じるし、首は回らないし、肋骨は痛むし吐き気はするしで久しぶりの満身創痍でこれは放っておいても治らないというかひどくなりそう、と思い、今日は整体を予約した。

後回しにして放っぽっていたあれこれにもそろそろ向き合わなくてはいけないなぁと思っているけれど、今週はリセットと回復、としいたけ先生が言ってくれているのでそんなつもりで過ごそうと、思う。少しずつ、いろいろ、考えなくちゃいけないこともある。

少しずつ、焦らず。

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