うっすらと
月を通して娘が見えた朝の話。
針の穴を覗くかのように
目に力を入れて見る
写真の中の月です。
この月を見た日の朝のこと。
自転車に乗りながら月を見つけ
後ろに座る5歳の娘に
「月が見えるよ」
と話しかけた。
娘が一言
「少し欠けていて、うっすらと見えるね」
数秒間、言葉が出なくなった。
言葉の選び方と
言葉の発声の仕方の表現に
感嘆したからだ。
確かに
欠けている月。
以前なら娘は
このように欠けている月のことを
半分だ、とか
ちょっと小さい、
という表現だったのが
この日は
"欠けている"と話してくれた。
そしてその後
"うっすらと見える"と表現した。
確かに
朝の光で青い空に浮かぶ月は儚くて、
空が透けて見えて、
うっすらと、していた。
この日の娘は
うっすら、と言う言葉を使い、
「う」に、心地よい、重たいアクセントをつけて
「っ」は、次の発声を待ち侘びるような間を作り、演出していた。
うっすらと
という一言で、目の前に見える月の在り方までも表現していた。
なんという、ことだ。
素晴らしい。
その表現に心動かされた私、嬉しい、幸せ、その言葉をありがとう、と言う気持ちに。
言葉と表現について、
日常の会話はもちろん
絵本や歌、気ままに自由に踊る、
と言った日常の表現、表現活動に影響され、
その幅、広がりを持つのだと思います。
童謡唱歌を未就学児、親子でたくさん歌いたい、と思う理由のひとつはここにあります。
言葉ひとつで世界が広がる。
知らない表現が自分のものになる。
歌は
言葉がわからなくても
その輪郭を感覚で捉え、
感じることができる。
子どもも大人も
その体験を絶え間なくしていてほしい。
その体験をすることを寄り添ってお手伝いできれば幸いなのです。
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たくさん歌いたい、表現したいと思います。ありがとうございます💕