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白馬魔行編

私願いが一つ叶うなら…もう一度人生やり直したいな。だってもうこの世にはいないから…

階段を登ると門番がいた。そして

「汝、問いに答えよ」

「はい」

「1番好きなものはなんだ?」

「好き…ないです」

「どうして?」

「だって私なんて生まれなきゃよかったから」

「…」

暫く黙った後、

「ならば教えよう生きている意味を…」

「えっ…」

叶うならもう一度生きて恋がしたいの。まだ一度も恋したことないの。いじめられてたから。だから。

「そうか…」

「心が読めるのですか?」

「心が読める?バカ言え。神に出来ぬことなどない」

「じゃあ…貴方と恋したい」

きょとんとした門番そして…次の瞬間世界が変わった。

「ここは…天国?」

「そんなに天国に行きたいの?」

凄いアップで顔が近い彼は…

「門番…?」

「寝ぼけてるの?白馬魔行だけど…」

「ふぇっいたっ」

ほっぺをつねられここが現実世界だと知る。

「いふぁいれす…」

「ふふっせっかく同棲してるんだから…」

同棲?この人と?私が?

待ってとんでも展開!魔行様と同棲だって!
ん?普通に魔行様って出てきた!まあいいや呼び方は

「魔行様…」

「名前呼び捨てにできないの?」

「魔行様ですね」

「なんで?」

「なんとなく」

見つめられて…うわあ凄く綺麗な赤い目。メデューサみたい。そうそういうところがすごく

「魔行様」

少し不機嫌になりつつも魔行様は

「じゃあリビングへ行ってるから」

「リビング?」

そういえばここ凄く大きなお屋敷?違う!タワーマンション!?

こうして同棲生活が幕を開けた。

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