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Q.鍼特有の感覚『得気』とは?

こんにちは。

のぞみはりきゅう院、はりきゅう師の栢森結希(かやもりゆうき)です。


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前回、美容鍼の痛みについて回答をしました。

その際に、鍼特有の感覚『得気』についてお話をしましたが、今日はその『得気』についてもう少し詳しく説明したいと思います◎

聞き慣れない言葉も多く登場するのでなるべく分かりやすいようにお話します。
ご興味のある方は、お付き合いいただけたら幸いです^^


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人間だけが感じる『痛み』


痛みとは、『痛い』という奸悪の側面と同時に『つらい』『苦しい』と言った情動の側面を併せ持つ、人間だけが経験できる現象です。

医療機関やはりきゅう院を訪れる患者の多くは、痛みを伴った苦しみを訴え来院されます。


痛みの分類


痛みを分類すると以下の通りです。

●侵害受容性疼痛
●神経因性疼痛
●心因性疼痛


侵害性受容性疼痛


侵害受容性疼痛とは、体に外からの刺激が加わって生じる痛みです。

鍼灸での刺激もこの侵害受容性疼痛が該当します。

また、内臓の異常により生じる痛み、例えば虫垂炎(盲腸)による痛みなども含まれ、いずれも痛覚受容器が刺激されて生じます。

出典:公益社団法人 東洋療法学校協会編集「はりきゅう理論」


痛覚受容器


皮膚の痛覚を起こす受容器には、高閾値機械受容器ポリモーダル受容器の2種類があります。

鍼を刺した瞬間に感じる、鋭く刺す痛みは高閾値機械受容器の疼痛です。
※鍼灸の鍼は注射針と比べると細いので感じないことも多いです。

一方、こり固まった筋肉に鍼が到達した際に鍼特有のズーンと重く響く感覚はポリモーダル受容器の疼痛です。


ポリモーダル受容器


鍼灸の効果はこのポリモーダル受容器が反応することが重要と考えられています。

そのため、ズーンと重く響く感覚『得気』こそが俗に言う『効いている』証拠になります。


もちろん、人の感じ方は個人差がありますのでこの感覚が苦手な方もいらっしゃいます。

無理のない範囲で『得気』を感じていただけたら嬉しいです◎


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のぞみはりきゅう院では患者様やコメント欄での質問を大募集しています。
LINE@やinstagramでも受け付けていますので、お気軽に連絡ください^^

はりきゅう師 栢森結希

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