自己紹介
疾患の概要
総排泄腔遺残症は、女児の直腸肛門奇形の特殊型で、尿道、腟、直腸が総排泄腔という共通管に合流し、
共通管のみが会陰部に開口する特殊稀少難治性疾患である。総排泄腔は胎生5~9週にかけて直腸と尿 路に分離する組織であるが、この分離過程が障害され発生する。
直腸肛門形成の他に腟形成が必要で、 幼少期に手術された腟は、長期的に狭窄や閉鎖などの問題点が多く、思春期に入ってのブジーや腟口形 成などの治療が必要となる。
病型には、variation が多く、適切な治療には各症例の病態理解と経験が必要 である。
発生頻度は、出生6~10 万に1人とされ、平成 26 年の全国調査では 466 例が集計され、最近 30 年間の発生頻度は約 10 万の出生に1人であった。
1983年11月21日
尿生殖洞状態で出生
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?