ムチウチはよくある状態です
「そういえば、幼少期にあごを強打して出血して、縫ったことがあります」と、来院2回目のお客さん(=Pさん)が教えてくれました。初回には思い出されなかったケガ歴です。ちなみにPさんの来院理由は、走ったときに足が痛くなる、です。
もちろんこのあごのケガも、ムチウチ状態になっています。そしてそれが足の痛みに関連している可能性は高そうなので、迷いなく、以前の記事と同じ手順・段取りでちまちま施術していきます……。
ムチウチ状態は、実はありふれたものです。
わりあい簡単に起こりますし、何十年前のケガであろうと、身体の中で傷痕は残ります。
ムチウチの問題が大きく・深刻であれば、姿勢やたたずまいに独特のしんどさが漂っているので、パッと見ただけでわかります。一方、それほど重症でない場合は、他の、より深刻な〈修理〉に組み合わせてちょこちょこッと立て直しておけば大丈夫、そんな感じです。
むしろ、まったく施術せずに済む人のほうが珍しいくらいかもしれません。生まれてこのかた、ずっこけて頭を打ったことは1度もない、と言い切れる人のほうが少ないでしょうから、何かしらの問題が見つかります。
そしてその傷痕が、根深い肩こり・腰痛・背中のこり・呼吸が浅い・睡眠不調などの原因(のひとつ)になるわけです。
ちなみに本記事のPさんについては、初回の時点ですでに、ムチウチ的な問題がいくらかありそうだ……との予測は付いていて、ご本人にも、たぶん次回の施術は頭か顔です、と宣言していました。
なのでまあ、めでたく予想的中、仕事もひと通り完了、といったところです。
実はPさんは、ちょっと独特のスポーツをしておられます。なので、整体でどう動きが変わるか・それをご本人は自覚できるものなのか、私は興味津々です。とりあえず、次回来院の際には、あれこれ散々動き回って、身体の〈動作点検〉を目一杯してから来てくださいとお願いして、その日の作業を終えました。
次回の状態変化が愉しみです。