病と未病

 ※※明日11月18日~21日まで、休業いたします。よろしくご了承ください。※※


 左肩が痛い、とくに腕を挙げると痛い、とお客さん(=Pさん)が来られました。しかもPさんは両手足がむくむ・こわばるといった症状も挙げられましたので、「慢性関節リウマチの検査はされましたか?」訊くと、「しました。問題ナシでした」とのことでした。
 じゃやっぱり整体屋の範疇なのだろうな、改めてケガ・手術歴を聞いていくと、手術らしい手術はされていませんが、かなりいろいろケガをされています。そのうちのいくつかは、後遺症状として、今回の症状に直結していそうな気配がありますので、ともかくは検査をしながら探り探り、〈修理〉を進めていくことにしました。

 施術しながら、「リウマチではない、となった後、病院ではどういう治療を勧められたのですか?」訊いてみると、「結果だけ聞いて、そのまま帰ってきました」とPさん。
 Pさんは医療系のかたで、これ以上痛い痛い言ってもここでは打つ手はなさそうだ、との判断から、おとなしく帰られたそうです。なるほど。

 未病は、一般的には、〈症状はあるけれど検査で問題が見つからない・診断が下るほど〈病気〉が完成していない状態〉をいうようです。私自身は、もうちょっと手前の状態を考えていて、〈症状の有無にかかわらず、身体に何かしら不具合が生じている状態〉を未病と想定しています。
 どちらにせよ、Pさんの状態は、西洋医学では異常が見つからず、整体屋的には施術ができる、まさに〈病〉でなく〈未病〉の状態でした。

 実際、Pさんの左肩痛は、数か月前にされた背中の広範囲なすりむき傷+打ち身が原因だったようで、5時間ばかりガシガシ背中を〈修理〉したら、めでたく痛みは無くなりました。
 作業が一段落したところで、「いろいろされている他のケガもついでに〈修理〉しておきますか?」と訊くと、「さしあたり日常生活には困っていないのでいったん終了で良いです」とのことなので、〈一般的な意味での未病〉は解決しつつ・〈私の考える未病〉は残したまま、終わりにしました。これは、これ。また何か症状が出てきたら、来てもらえば良いのです。
 振り返ると、何とも一直線な、清々しい施術でした。

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