またまた鳴尾浜球場に行ってきました

 先週に引き続き、阪神タイガース二軍のホーム、鳴尾浜球場にまたまた行ってきました。
 わが町・堺(大阪府)から球場のある兵庫県西宮市までざっと30余km。初めて自転車で行ったときは、迷子になることも想定して3時間以内の到着を目指しました。結果、大して迷子にはならなかったものの、2時間半くらいは掛かっていたものと思います。
 が! それがとうとう! 2時間を切りました! わ~~い、めでた~~い!

 スピードアップのきっかけは右前腕を蚊に刺されたことでした。3日ほどムヒを塗り込んでも治らない。しようがない、血流が悪いからムヒも効いてくれんのんだな、諦めて右前腕から肘にかけて施術をしました。すると、ちょっとオモシロイ改善ができて、なるほど、ここはこうやっていじくれば良いのか……気が乗って脇腹くらいまでの広範囲をどんどん施術。で、その後、自転車に乗ってみたら肘関節・手首の曲がり具合が良くなっていて、良い塩梅に前傾姿勢が落ち着く。空気抵抗が減っている。足も動かしやすい。しかも呼吸器系か循環器系まで調子が良くなったかして、実に疲れにくい。その結果の、2時間切りです。いやー、めでたい。ありがとう、蚊。

 さて。
 先週の今週なので、さすがの私も〈3番=大山悠輔選手〉は記憶済み。そして〈うっかりするとなぜだか3番ばっかり見てしまう〉ことも先週経験済みなので、今週はあちこち見ずに、あえて打撃練習のみに注目しました。
 まずはじっくり3番の打撃練習を凝視。どこら辺にうっとり(?)するのかを感覚・検討しつつ、印象を憶える。それから他の選手の打撃練習に目を移す。なんでこの人にはうっとりしないのか、あるいはなんでこの人にもうっとりするのかを感覚する。ついでに、施術したいと思うかどうか、するならどこに施術したいのかもチェックする。オマケに、そこが改善したらどういうバランスで動けるようになりそうかも、何となく想像しておく。うむうむそうだよな、ここの動きが良くなればきっと、肩らへんの無駄な動きも減るよな、的に。

 打撃見たり守備見たり、という前回までの見学も楽しい時間でしたが、打撃のみに限定する、というのも焦点が絞れて楽しい。人それぞれ打ち方は違うけれど、もっとどうなら良いのにナ、という私なりの期待というか改善の方向性が定めやすい。今後もしばらく、この一点集中式の見学をしようと思いました。

 10時半頃まで阪神の練習を見学させてもらい、いつもなら暑さにバテて帰るところですが、母がまたもや大山選手目当てに試合を見に来ると言うので、昼までは帰れず。幸い私も元気で余力があったので、相手チームの打撃練習も見せてもらおう! 座っていました。
 この日の相手はソフトバンクでしたが、驚いたのは、選手へのうっとり率が阪神のときより高い。そして思ったことは、ソフトバンクの選手のほうが総じて下半身がしっかりしている。だから上半身がのびのび振れている。
 ということは阪神も下半身をもっと鍛えたほうが良いってこと? でもどうやって??

 難しいのは、実はここです。〈基礎体力・専門体力〉問題、とでも呼ぶべきもので、要は、どんな筋力を・どんな方法でつけるのか、という話です。
◎むかし小耳に挟んだことですが、ある有名な和太鼓集団が分裂したのは練習方針の違いが要因の一つで、古巣は、基礎体力を鍛えるために砂場の走り込みとかを課していた。しかし独立派は、太鼓を叩くための体力が必要なのだから、太鼓を叩く練習こそがトレーニングになる⇒砂場の走り込みは不要、と考えた。
◎歌と踊りを同時にこなす三浦大知さんは、テレビのインタビューで、〈歌いつつ踊る〉を鍛えるためには〈歌いつつ踊る〉を繰り返すしかない。歌は歌、踊りは踊りで練習しておいて、後で同時にこなす、では息が切れてできない、みたいなことをおっしゃっていた。
 どちらの話も聞いたときにはなるほどな、と思って、でも、和太鼓集団の古巣がしておられる砂場の走り込みが不必要か?と考えると、そうとばかり思えない私もいる。

 筋力はその構造上、ひとつの筋肉単独で力を発揮することはできないものなので、どう連携させるか・協調させるかが重要になる。太鼓ほど特化した動きでない野球選手の場合、どの程度のトレーニングが必要・適当なのか。打撃練習においては、下半身よ、もっとしっかりしてくれよ!と要求したくなるけれど、ヘタなやり方で筋力をつけて重くし過ぎると、守備・走塁のときに走りにくくなるかもしれない。
 と同時に、筋力は筋力だけで独立しているものではなく、呼吸器系・循環器系とも大いに係わる。〈運動しながら歌う=声帯の筋力を繊細に使う〉必要のない運動選手の場合、声帯との関係は考えなくても良いでしょうが、変な筋肉は付けずに効率的に呼吸器系・循環器系を鍛えるにはどうするべきか。
 そんなことをぶつぶつ考えながら、……うーん……この人はもうちょっと筋力を鍛えたいなあ。……この人は身体の連係動作を訓練したいなあ。そのためには何をしてもらえば良さそうだろう……?なんて、無責任にあれこれ考えて、大いに刺激を受けました。

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