神経の勉強、一段落、か?
神経の勉強、ということで図書館で本をいくつかと雑誌「BRAIN and NERVE」の2018年以降を調べてきました。で、「BRAIN and NERVE」2022年3月号の「レヴィ小体病の自律神経障害」という中村友彦さんの記事で、望んでいた記述を見つけました。
引用ではないですが、レヴィ小体病は〈パーキンソン病〉、〈レヴィ小体型認知症〉、〈レヴィ小体を伴う純粋自律神経不全症〉を含む概念で、それぞれがオーバーラップしているものの、〈レヴィ小体を伴う純粋自律神経不全症〉は長い経過の中で〈パーキンソン病〉〈レヴィ小体型認知症〉〈多系統萎縮症〉に移行する例もあり、それらの疾患の前駆症状と考えられる、とのことでした。
〈レヴィ小体を伴う純粋自律神経不全症〉が何なのか私は知りませんでしたが、〈自律神経失調症・・・症状名・状態名〉で、〈純粋自律神経不全症・・・診断名〉ということだそうです。腰が痛いのは〈腰痛・・・症状名・状態名〉だけど、いくつかの条件が揃えば〈腰椎椎間板ヘルニア・・・診断名〉の名前が付く、と同じことのようです。
とすると、〈レヴィ小体を伴う純粋自律神経不全症〉は少なくとも自律神経失調症の一種、と言えるようなので、私が考えていた思い付きもあながちメチャクチャではなかったようです。
あーすっきりした。——と、なってから気付きましたが、本当はあんまりつながってほしくないタイプの連鎖だったですね……。
みぞおちの施術は、なかなかに興味深いです。ただ、今のところ私は、〈完全にみぞおちだけに施術が必要な人〉には出会えていません。どのかたも、皮膚・筋肉にする通常の整体に組み合わせてみぞおちにも施術をする、という感じです。
これは私が整体屋で、そういう身体系のお客さんが来られる店だからそうなのか、みぞおち(=神経?)単独で調子を崩すことは基本的にない、ということなのか、そこはわかりません。
ともあれ、ひとつすっきりした頃には3つくらいモヤモヤが生まれている、というのが調べ事の良い形だと私は思っているので、良い勉強時間でした。
~今回の学び~
具体的にイメージできないまま言葉だけは知っていた胸脇苦満が、みぞおちの施術と相まって、ようやくピンと来た気がします。ありがたい。
ここには引用できませんが、本書の交感神経・副交感神経の作用一覧表が実に詳細で素晴らしい!のです。
交感神経が眼に働けば瞳孔は開くとか閉じるとか、そういう簡単な一覧表は他の本でもたくさん目にしましたが(その割に私はちゃんと憶えていませんが)、本書のはすごい。α受容体の作用、β受容体の作用、みたいに区分が細かく書かれていて、わくわくします。もちろん詳細は憶えていませんが、良いのです、ちゃんとノートに写したから。うふ。
私のノートにはもうちょっと丁寧にまとめましたが、ここには超簡略版を書きました。というのも、注目したいのは内容の詳細でなく、実験用ラットと野生型ラットでは病変拡大に差があること、だからです。
鍼灸師の岡部素道先生が、自分たちのしていることはナントカ菌を殺すことではなくナントカ菌に抵抗できる身体作りのための手伝いだ、みたいなことを言っておられますが、その志を思い出しました。
前提条件のどれかを外すことができれば、病の好き勝手な進展を阻止できる、かもしれない、というのは大事な希望です。
別件で気にしていた平山病のことがついでに、と言っては失礼ですが、学べました。
発病の原因は硬膜と椎骨の成長速度の差、というのは違っているようで、でも免疫が関係しているかも、というのも現時点では〈説〉なので、やっぱり結局、原因についてはまだよくわかっていないようです……。
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