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44歳。白内障になりました。

強制的に瞳孔開かれたことあります?
私はあります。

以前、こんな記事を書いたことがあって。

この時の私はこの数ヶ月後にまさか自分が「白内障」と診断されるなんて思ってもいなかった。

思い返せばそれはじわじわ始まっていた。
「(左眼)弱視なんだからよく見えなくて当然なんだけど、それにしてはなんか見にくいなぁ」と思うことが日に日に増えていた。

モヤがかかってるというか、ファーっと強い光が差し込んでいるというか。「眩しい」とはちょっと違う「白飛び」してるみたいな感じ。

この時に作った遠近両用(ほぼ老眼鏡)を使ってもなんだか手元がよく見えない。メガネのレンズを拭いても拭いてもスッキリしない。とうとうメガネをジャバジャバ洗った。それでも、視界は晴れなかった。おかしいと思った。これは、絶対におかしい。私の目に何かが起きている、そう思い始めた。思えば思うほど怖くて「緑内障」が頭の中でチラついていた。眼に関して、素人がどんなにネット検索したって「これだな」なんて正確にわかることはない。眼科に行くしかない。

頭の中は「目の病気」でいっぱいで、本当のことを聞くのが怖くて病院に行きたくなかったけど、行かないとどうにもならないという自分の体の感覚は自分が一番よくわかっていた。

眼科に行って、これまでの私の眼に関するエピソードを全て伝え検診を受けた。視力を測ったら左は裸眼で0.15だった。(右は0.5)
(あぁ、やっぱりちょっと視力下がったのかな)と思ったし、視力が下がったからメガネが合わなかったんだと胸を撫で下ろした。
検査をしてくれた視能訓練士さんは「以前の視力検査は機械でやりました?機械でやるやつは視力が正確に測れないことがあるんですよ」と説明してくれた。(そうそう!前に検査した時は機械を覗いて、右左言うやつでした!!!!)とさらに胸を撫で下ろして、新しく作るメガネの相談をした。
「最後に眼底の写真を撮って先生の診察ですね〜」と眼底の写真を撮った。

診察に呼ばれて、先生に眼を診てもらう。でっかい双眼鏡みたいなやつを覗き込んだ。先生が左の瞼を押し上げて向こうから私の眼を覗いた。

「おぉ」
先生が私の眼を覗き込んですぐに「おぉ」って言った。
(!!!!なになになになに。こわい怖い)

白内障ですね〜」

いや、もうさ、びっくりしすぎちゃって。「え?白内障ですか?(ぷぷぷ)」って笑っちゃったよね。「白内障」だよ?あの老化現象の、高齢者がなる「白内障」だよ?(そんなまさか)ってちょっと笑っちゃったけど、先生は真顔でもう一度「はい。白内障です」って。「手術するか、しないかって感じなんですけど、どうします?」って。

いやいや、早い早い。私、まだそこまで状況飲み込めてないよ先生。

「あ〜白内障ですか…」ってやっと返事したら、「どうします?とりあえず(この事実を)持ち帰って考えます?」と聞かれた。
テンポが早い先生だ。

ややきょとんとしている私を見て先生が私の眼底写真を見せてくれた。
「こっちが右です。眼底の血管、はっきり見えてますよね?こっちが左です」
左の眼底写真はぼんやりとして、一枚幕が張ったように写っていた。

「えっと、手術しないとどうなるんですか?」と聞くと「んー、どんどん悪くなるだけですね」とあっさり言われた。

白内障は、手術以外治す方法はないーとすぐに理解した。

【注意】
色々なことをネットで調べると「これを食べれば白内障は治る」とか「食生活を変えれば白内障は治る」みたいな記事を見かけます。
初期の白内障は点眼薬で進行を遅らせることはできるようですが、一度白くなってしまった水晶体は元に戻ることはありません。

「手術します」
状況を飲み込んでしまえば、決めるのは早い。これまでもそうだった。数年前、胆嚢の病気がわかって「癌かもしれない」と言われた時も「切ってください」と即答した。

私の感想を織り交ぜながら、手術までの日程を説明しましょう。

① 術前検査
眼圧検査/細隙灯顕微鏡検査/眼底検査(散瞳検査)/屈折・視力検査/角膜内皮細胞検査/角膜曲率半径/眼軸長検査/採血・血圧検査

眼底検査(散瞳検査)のために、瞳孔を開く点眼をします。
院内での点眼は視能訓練士か看護師が行なってくれるので、こちらは上を向くだけです(口が開いてしまわないように注意!ですね)。
瞳孔が強制的にガン開きになるので、この日は車の運転はできません。
車や自転車を自分で運転して病院に向かってしまうと検査ができなくなるので気をつけましょう。

私は、これを書いている今日、術前検査を受けました。

瞳孔を開く点眼をして15分くらい待つんだけど、初めは何ともないけど、だんだんグワーっときて(何が!)、点眼していない右眼の瞼がどんどん下がってきているような感覚になった。
送迎のために夫に付き添ってもらっていたんだけど、夫が私の眼を覗き込んで「すごい!すごい!(瞳孔)開いてる!開いてる!!!!」と。どうやら右眼の瞼が下がっているのではなく、左眼の瞳孔が開いて光をたくさん取り入れているから、右眼が暗く感じて、それを瞼が下がっていると錯覚?したみたい。院内にいる時は、それほど感じなかったけど検査が終わって外に出たらめちゃくちゃ眩しかった。目を開けるのが辛いくらいに眩しかった。院内にる時は「別に運転できるけど?!」と思っていたけどとんでもない。こりゃ無理だわと思った。あまりの眩しさに慌てて車のダッシュボードから夫のサングラスを取り出してかけた。ハリウッドの俳優みたいなサングラス(夫は似合うけど私はウケ狙いにしか見えない)をかけて、颯爽と軽自動車で帰路に。

ちなみに昼前に瞳孔を開く点眼をして、現在17時半を回ったところだけど、瞳孔はまだ元気に開いてる。

検査の詳細はこちらのページをどうぞ↓

② 術前診察
手術3日前から点眼薬をするので、手術日の3日前に診察があります。
抗生物質と抗炎症薬の入った目薬を1日4回(朝・昼・夜・寝る前)点眼します。
※運転可能

③ 手術当日
早めに病院に行き、手術のための点眼を何十回と行います。
手術自体は15分〜20分くらいで終了。
局所麻酔です。
眼帯をして帰宅。
この日は顔を洗ったり、髪の毛を洗ったりできません。
※運転不可
※化粧、コンタクトレンズはしないで病院へ

局所麻酔!え!じゃぁ見えちゃうじゃん!!!何されてるか見えるとか怖すぎる!!と思ったけど、どうやら眩しすぎて何も見えないらしいです。
残念。
(いやいや、残念ではない)
本音は怖いから、全身麻酔で眠らせてほしいと思ってる。

④ 術後検査
この日まで眼帯をしたままです。
手術当日、眼帯をしたまま寝て、翌日そのまま病院へ。
ここで眼帯を外して、保護メガネに変わります。

私は「大人二人暮らしだし、眼をぶつけるとかないから保護メガネいらないや」と思って保護メガネ断ったんだけど、夫にそれを話したら猛反対されました。
「あなたのことだから絶対いじると思うよ」
それ言われたら、何も言い返せない。
かさぶたも我慢できずに剥いちゃう44歳児。


今回は白内障と診断されてからの患者(私)の気持ちをメインに書いたので、別記事で白内障についてきちんと取り上げたいと思います。

白内障って老化により高齢者がなるものって思ってないですか?私は思っていた。でも、40代でもなるって。そういう知らなかったことたくさんありました。

本文で触れていませんが、私が白内障になった原因は持病(橋本病)だそうです。これに関しては、今度橋本病の定期通院の時に甲状腺専門医にも話を聞いてみようと思っています。

術前診察や手術を終えたらまた感想を書きますね。
想定外に白内障になっちゃったどこかの誰かの役に立ちますように。




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