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真っ直ぐ届くことなんてたぶんない
7年ぶりぐらいに、大学の友人と会った。最後に果たされなかった待ち合わせの場所は、谷中駅。あいにく彼女のスマホの充電が切れて、うまく合流出来ずに終わった。
誰の人生にとっても、私が絶対的に必要な場面などないと思っている。それは夫に対しても同じだ。つい数日前も、住む場所や今後の生活について考え方に大きな溝を感じて、2拠点生活or死ぬ気でシンママデビューする未来を薄ら考えた。
人間関係は切れやすい糸のようなもの。しがみつかずに、離れそうなときは手放せ。執着して手に入らないことを嘆く前に。
そんな考え方だから、年々会える友人は減っていく。彼女とも、フェードアウトすると思っていた。
けれど、マメな彼女は時々連絡をくれた。年賀状だったり、メッセンジャーだったり。だからまた、会うことが出来た。
不思議と、久々に会うという感じがしなかった。SNSも熱心に追っていなかったから、話題は尽きなかった。
在学当時、サークルが休みの日すら一緒にいた仲間とも、今は誰一人交流がない。だんだんと環境や価値観がズレていって、一緒にいても分かり合えないと感じるのが辛くなってしまったように思う。
いつも、さよならを恐れて、早めに背を向けて来たのかもしれない。
10代最大の悪友と、漫画に目覚めたという仲間に連絡してみよう。
また一人、好きなnoterさんが、ここを去るという。寂しいけれど、自由に書ける場所にいてもらいたい。そして、それを読むことが出来たら幸せだ。
どんな言葉も、口にしたり、文字にした時点で、形を変える。だから、怖い。応援が重荷になるし、注目が監視になる。
好きな作家さんには、なるべく自由でいて欲しい。著作物が出たら買って愛でて、落ち込んでいたら、遠くから声援を送って。
物を作る情熱は持ち得ないけれど、物語やエッセイを読むことをエネルギー源にして生きているので、たまには恩返し出来たらなあと思う。
今月あたまに産休に入って以来、寝転がってweb小説ばかり読んでいた。お腹が重いと、普通の本を読むよりスマホ読書が楽だった。
臨月に入っても、親になるという実感はいまだに訪れないままでいる。
保育園の申し込み用紙を記入し終えたら、好きなweb小説の記事を書きたい。毎日更新が楽しみで夜更かしがやめられない。