特急「しまかぜ」と外宮と内宮と。その2
2日目「しまかぜ」乗車当日の朝。
発車時刻は10:40
目が覚めた時刻、5:40
嬉しくて早く目が覚める、あるあるですね。
ゴロゴロしながら、iPhoneに保存してある「しまかぜ」のデジタル指定席券(乗車時これを見せるらしい)のスクショを眺めてニヤニヤ。
テレビのニュースをなんとなく観ながら、歯を磨き顔を洗い、朝食バイキングの時間を待ちます。
東横インの朝食バイキング、豪華なものではありませんが宿泊料金を考えると十分かなと(私は会員なのでさらに安い)。
パンとサラダで小腹を満たし、コーヒーフレッシュを2つ入れたコーヒーで一応の朝食を済ませました。
部屋にもどり、テレビを観ながら冷蔵庫に忍ばせておいたレモンサワーを呑んで「しまかぜ」への期待を膨らませます。
平日の朝からいけない事をするダメな私。
9時過ぎにチェックアウトを済ませ、スーツケースを引いて近鉄「大阪難波」駅へと向かいます。
‥いい旅が始まる!チョット寒いけど青空の大阪の朝‥
そして近鉄「大阪難波駅」に到着。
この駅は、地下2階に改札とショッピングモール、飲食店、弁当屋などが有り、地下3階にホームがある3階構造。
さて、発車時刻の10:40まで駅の探索です。
平日ということもあり、ビジネススーツを身にまとった人々が行き交う中、若干場違いな出立ちでウロウロしているのは私だけ‥
と周りを見渡せば、居るねぇ「しまかぜ」に乗るであろう雰囲気の人が数名、弁当屋のショーウィンドゥに額を寄せ「しまかぜ」のお供を物色中の様子。
私も「しまかぜ」のお供を捜索開始!この時間も楽しいもんです。
ただ、胃袋は1つしかないのでお弁当1つと何かしらのつまみ、そして美味そうな日本酒を見つけないと。
‥これにしました。おつまみにもなりそう‥
お酒とおつまみは「しまかぜ」車内の売店での買い物も楽しみたいのでそちらで買う事に。
「しまかぜ」の発車まであと30分程になったので、始発駅の探索場所を地下3階のプラットホームへと移し、近鉄の車両を眺めて至福の時間を過ごすことに。
往年の特急型車両や最新の通勤型車両が次々とホームに滑り込んできては、VVVFインバータを響かせ(地下だからよく響くわ)発車していくのをウットリ眺めて「しまかぜ」の登場を待ちます。
10:30を過ぎた頃、カメラ小僧や最近では珍しくなくなったカメラ女子がわらわらとホームの端へと集まってきます。
「私はしまかぜ乗るもんね」
なんて優越感に浸っていると‥
主役がカメラのフラッシュを浴びながら減速VVVFを響かせ登場です!
実物を初めて見た感動で、しばらくその場に立ちすくんだ後いよいよ乗り込みます。
いざ入場!!
五感で「しまかぜ」を感じるなか静かにホームを離れ、賢島までの約2時間30分の旅が始まります。
上本町駅、鶴橋駅で乗客を乗せると徐々にスピードを上げ特急の本領発揮、次々と駅を通過し大阪に別れを告げます。
ようやく「しまかぜ」の雰囲気にも慣れたところで、車内売店で買ってきた日本酒と先の弁当を開け祝杯をあげることに。
特急に乗って呑む酒と駅弁、格別です!
日本酒を追加購入している頃には大和八木駅を過ぎ、「しまかぜ」は山間へと入っていきます。
のどかな風景の中を疾走する「しまかぜ」、山内陸平氏と井上昭二氏がデザインした近未来的な車両はこの風景にどのように溶け込んでいるんだろう?
などと思いながら杯を重ね、この旅思い立って良かったなぁ‥と「しまかぜ」を堪能し尽くす私。
楽しい時間はあっという間に終わるもので「しまかぜ」の旅も終盤。
今宵の宿がある伊勢市駅に到着です。
しかし
鉄オタはここでは降りません。
移動手段ではなく目的の「しまかぜ」をあと1時間ほど終点の賢島まで堪能します!
その1時間もあっという間でした。
賢島駅に到着し、しばらくホームに留まって「しまかぜ」の余韻に浸りながら
「終着駅っていいなぁ」
と、しみじみしながら
「まだ宿に帰るには早すぎるな」
さて、どうするか?
駅前をウロウロしていると遊覧船の案内が‥これにしよう!
スーツケースをコインロッカーに預け、遊覧船乗り場へ行き乗船券を買って列に並んで潮風に当たっていると、思っていたより大きな船が迫ってきて桟橋に接岸しました。
これはこれで興奮しながらいざ乗船!
2月にしては暖かく、心地よい潮風を体に感じながら1時間ほどの英虞湾クルーズが終わりました。
再び賢島駅へ戻り、スーツケースをピックアップし切符を買い、各停で今宵の宿がある伊勢市駅へと向かいます。
心地よい疲れとジョイント音の癒しで、乗車して10分ほどで熟睡しておりました。
乗り過ごしそうになりながらも(鉄オタとしてはそれはそれで楽しむけど)伊勢市駅の少し手前で目が覚め、JR参宮線の留置線を眺めながらJR 伊勢駅側から今宵の宿、三交インへと向かいます。
1階はエレベーターホールだけの建物に入り、2階のエントランスでチェックインを済ませ2夜お世話になる部屋へと。
料金以上の感じのする部屋のベットに仰向けになり、今日の朝から今までの余韻に浸りながら、食べログで晩御飯の店を探すもいずれの店も美味そうなのでフロントで尋ねることに。
日本酒を呑むんでしたらと「伊勢網元食堂」を勧められ、時間の頃合いも良かったので早速行ってみることに。
夜というには早い時間、しかも平日ということもあり、さほど混んでない店の中でカウンター席を見つけ、そこへ通してもらい生ビールを注文。
程よく疲れた体にスーパードライを流し込み、メニューに目を移し酒の肴を物色。
どれもこれも美味そうで選べないので、日本酒をよく知るスタッフを紹介してもらい、私の好みを伝えいくつかの銘柄を飲み比べすることに。
板前さんにそのお酒に合う肴を選んでもらい、旨い酒と美味い肴で幸せな時間を過ごすこと2時間。
明日はガイドさんとの待ち合わせが9時なので、これ以上呑むのはヤバイと感じ板前さんと旨い酒を勧めてくれたスタッフの方にお礼を言って、歩いて5分程のところにある三交インへ帰り、大浴場へ。
程よく照明を落としている大浴場の湯船に浸かり、今日1日の心地よい疲れを癒して部屋に帰り、ベットに身を沈め今日1日の余韻が残る中眠りにつきました。