「ラ・マル しまなみ」に乗ってみた。その1
コロナ禍になる前、JR西日本の企画切符
「吉備之国くまなくお出かけパス」
を利用して
「ラ・マル しまなみ」
という、週末限定の全車グリーン指定席の観光列車に乗ってきました。
この列車、国鉄時代の213系電車を大幅に改装したもので、白いボディーに黒の太線で窓枠やドア枠を縁取った外観は、カバンに見立てたデザインが大胆でとてもオシャレです。
車内はというと、フローリングのデッキ調の床に深いグリーンの2人がけシート、反対側にはバーカウンターのような止り木調のひとり掛けシートが有り、とてもモダンでいい雰囲気です。
そのほかにも自転車を置くスペースがあったり、本棚があったり、オシャレな小物が置いてあったりと旅の気分を盛り上げてくれます。
あと、車内販売カウンターも有りオリジナルのビールやサイダー、雑貨などを販売していて、1〜2時間ほどの乗車時間があっという間で
「もっと乗っていたい」
そんな気にさせてくれる空間です。
‥「ラ・マル・ド・ボァ」という企画列車、この「しまなみ」の他にも岡山から宇野までを往復する「せとうち」、香川県の琴平までを往復する「ことひら」があり、それぞれ「せとうち」は毎週土曜日、「しまなみ」は毎週日曜日、そして「ことひら」は土日を除く休日の運行となっております。
3路線ある「ラ・マル・ド・ボァ」の中で私が乗ったのは日曜日運行の
「ラ・マル しまなみ」
です。
岡山を10:10に出発する「ラ・マル しまなみ」に乗るべく最寄りにあるJRの駅を7時前に出る各停に乗り、1回の乗り換えを経て9時過ぎに岡山へ到着。
遅めの朝食をマックですませ、いつもの駅ブラを嗜みます。
新幹線ホームに上がって、新大阪以東ではお目にかかれない車両を堪能し、在来線ホームで各地へ向かう特急列車や、国鉄時代の車両が彩りを変えた姿を眺めていると時間はすぐに経ってしまいました。
自転車の組み立てスペースがある5番乗り場へ行くと、カップルや家族連れ、女子旅と思き数人のグループ、折り畳み自転車を輪行バックに仕舞ってる人や、車内のサイクルスペースを予約をしているであろう自慢のロードバイクを傍に置いてる人、鉄オタと思われる同士数名、結構な数の乗客が主役の登場を待っています。
発射時刻の15分ほど前、白い車体に太い黒縁のデザインがオシャレな主役が入線して来ました。
ここで料金の紹介。
運賃のほかに1000円のグリーン車指定券、これだけです。
リーズナブルな料金でかなり優雅な時間を過ごせます。
私はこの日、海側になる12Dの止り木の乗客となり、発車を待つことに。
発車時刻になると駅の係員が、自転車組み立てスペースにある鐘を鳴らし、数名の係員が手を振りながら見送ってくれ気分を盛り上げてくれます。
映画の舞台に幾度もなった港町、尾道への旅はこうして始まりました。