牧水短歌甲子園のいろは
こんにちは、nozomiといいます。もう夏ですね。
私は往年の牧水短歌甲子園のファンです。そんな私が牧水短歌甲子園を見る中で思ったことをつらつらと書いていきます。これから短歌に出会うまだ見ぬ高校生の役に立ちますように。
①自分の短歌はチームメイトにアピールしてもらおう
基本的にチームメイト同士で相手に短歌をアピールしあいましょう。自分の短歌を自分でアピールすることは世界観の押し付けのように感じられることがあります。あえてチームメイトにアピールしてもらうことで、押し付けがましくない、さわやかなイメージをもってもらいやすくなります。
②相手の短歌をけなすだけなのはNG
牧水短歌甲子園はお互いの短歌をより良くするというスタンスで臨むのが吉です。相手の短歌のよくないところをけなすだけなら誰だってできます。あくまで「この短歌のここがいいと思いました」「でも、ここをこう変えたらもっと良くなると思います」という考え方でいきましょう。また、相手の短歌を一方的に褒めるだけ、というのも避けたほうが良いです。牧水短歌甲子園の見どころの一つに「熱いディベート」があります。相手からの批評に対して自分たちの意見をぶつけあう様子は、まさに言葉の決闘といえます。一方的に褒めて終わることは、相手の短歌に対する熱意や思いを伝える場を奪うことに繋がります。「褒めているだけなのに何が悪いのか」と思われるかもしれませんが、言葉である以上、完ぺきな短歌など存在しません。「相手への批評=相手への敬意、あなたの歌をしっかり読み込んできましたよ」であることも覚えていてほしいです。
③お互いにリスペクトを持とう
牧水短歌甲子園には全国各地からいろいろな環境に住む高校生たちが集まります。各々の感性、表現にリスペクトを持ちましょう。自分たちには理解することができない短歌であっても、そこには詠んだ人の心が宿っています。短歌は心にとても近い言葉です。相手に対するリスペクトを持っていないことは、あのステージ上ではよく分かります。そして、それを見逃すような審査員ではありません。
④変なプライドを持たない
普段周りに短歌を詠む人は少ないと思います。この牧水短歌甲子園では、そんな数少ない高校生たちが全国から集まります。斜に構えたり、人見知りをしたりしていてはもったいない!たくさん話しかけて、たくさんの高校生短歌仲間を作ってください。きっと大人になっても続く縁ができます。(「わたしたちはあいつらとは違う」的なスタンスは見ていても痛々しいだけです)
自分が本気で向き合って苦しんだ短歌には、小手先のテクニックだけの短歌と違って魂が宿ります。そして、その熱は必ず観客に伝わります。
さあ、日向で短歌に燃える2日間を過ごしましょう!
応援しています。