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クラスメイトとの再会 新しい生活
日曜日はゆっくり起きる。二度寝したりで10時過ぎくらい。三児の母とは思えないゆっくりさだが子ども達はもう慣れっこで朝早く起き遊び転げている。夫が朝食を準備してくれる。といってもシリアルに牛乳だが何もしなくていいというのは貴重でありがたい。洗濯機を回す。
お昼はサンドイッチと切ったリンゴで簡単に。夫は休日のランチにビールを飲む。少しだけもらう。サンドイッチはサラミとトマトとカマンベール、パテドカンパーニュにきゅうりの二種類にした。長男長女は意外にもパテが気に入ったよう。奪い合うように食べていた。末っ子は午前中に昼寝をしてしまい不在。
食後に3時間かかる洗濯が終わり干し始める。めずらしく晴天で凍えるほどではないのでベランダに干す。夫と長男長女がサイクリングへ。その間にシャワーを浴びる。終わったタイミングで末っ子も起き、子ども達と夫も帰宅。午後2時をまわっていた。急いで支度し1人でカフェへ。大学1年時のクラスメイトと待ち合わせしていたのだ。少し遅れてカフェに到着。久しぶりの再会に喜ぶ。先日ブリュッセルのセントラル駅で偶然鉢合わせたことでまたゆっくり話そうと本日カフェで集うことにしたのだ。
このカフェ3年前にみんなで来たよね。あのとき〇〇は彼氏と別れたばっかでその話でもりあがったよね。
まだ彼氏ではなかったよ!
と懐かしい日々を振り返る。2人は中国から大学院進学のためベルギーへ。今は卒業し1人はバイトをしながらオランダ語の勉強中。ベルギー人の彼氏と一緒に住んでいる。もう1人はなんとデータアナリストになっていた。人類学からなんという変遷。どうやら大学院時代からデータアナリシスの授業を2つ取っておりその時の成果も良かったため、卒業数か月後に教授から直々に仕事を紹介されたらしい。しかもデータアナリストの卒業生もみな目指すような北欧の大手企業だ。ちなみに彼女はとてもシャイで人類学の修論も口頭試験で落とされ再度受けたりと、決して器用に物事をこなすタイプではない。真面目で熱心な姿勢が評価されたんだと心が暖かくなった。
もう1人の友人は学童の仕事をしていたがオランダ語が満足ではないといった理由で契約更新されなかったもよう。勤務先の小学校ではすべての子ども達の名前を覚え誰よりも仕事をこなし子ども達とのコミュニケーションにも長けていたよう。彼女は泣き寝入りしない。解約時になんでですかと質問し返し、上司をびっくりさせ、ありとあらゆる機関、フランダース政府にも現状を訴え謝罪の手紙をもらったそうだ。ここまでできる人、日本人では会ったことないな。今はオランダ語B2を目指し独学しながらボランティアやアルバイトに励む。彼女の目指すソーシャル関係の仕事では語学のスキルが必須だ。
オランダ語は人類学修士より全然難しいよ。
話題は仕事から恋愛まで。もう一人の友人は最近職場の同僚に告白されたらしい。しかもたった2日前というではないか。金曜日、ベルギー人の同僚はインドからの出張帰りに住んでいるアントワープ近郊には戻らず直接ルーヴェンまで来て一緒にランチを食べその席で告げたそうだ。頼れる友人として接してきた彼女はびっくりしすぐ答えられなかったよう。
少しでも彼氏になれる可能性はある?
まだわからない。。もしなれなくてもずっと友達でいてくれる?
もちろんだよ。君を人間として好きなんだ。
26歳の彼女は同じ寅年で一回り年下だ。1年前に1年付き合った彼氏からフラれてしまって以来なかなか心を開けていないらしい。彼のまっすぐな気持ちがまぶしく、心が洗われる。心の中で密かに彼を応援した。
以前友人達には子連れで遊んだり、ベビーシッターをしてもらった経験もあり子ども達にも会いたいとのこと。今度家でごはんを食べようと約束し帰路についた。今のわたしは子ども達が大好きと言われるのが特段に嬉しいみたいだ。