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アントレプレナーシップは育成可能:ラジェッシュ氏が語る未来の教育
高知に、こ゚縁があって、ラジェッシュ氏に来ていただいた。ラジェッシュ氏はこんな方です。
Rajesh Nair(ラジェッシュ・ネイア)
元MIT客員研究者・アントレプレナーシップ教授・イノベーター・国連スピーカー
Rajesh Nairは米国の起業家、発明家、研究者。米国にて発明家・起業家として100種類以上の商品を開発、販売。NH州の「最も成長の速い10企業」などに選ばれ、特許を多数取得。
2014年より5年間のあいだ、MITで客員研究員としてアントレプレナーシップとイノベーション教育について研究し、「地域の若者に広くアントレプレナー教育を施すことの意義」などについて論文を発表、また同校にてその研究成果をもとにMITの学生及びインドの学生が協力してものづくりと地域振興をするMIT:Make in Indiaなどのプログラムを企画・運営。同時に、MITとマレーシア政府が協力して設立したAsia School of Business(ASB)のアントレプレナーシップ・イノベーション学教授を9年間務める。また、2020年に「アントレプレナー教育と地域振興」のタイトルで国連総会スピーカーとして、世界の意思決定者へアントレプレナーシップ教育の大切さを訴えた。
その実績は、全世界の中学・高校・大学・企業などで1000回以上のワークショップ、講演、プログラム実施経験があり、インドやマレーシアの貧困地区の学校から名門ボーディングスクールであるフィリップエクゼター、タタ・モーターズなどの大企業及び全世界の中央銀行職員の集まるエクゼクティブコミュニティなど多岐にわたる。現在は、世界各地を飛び回りながら若者のアントレ教育を推進する活動に邁進している。
ラジェッシュさんは「すべての人がアントレプレナーシップの潜在能力を持っている」といい、その可能性を引き出すための教育と経験の重要性について語ってくれました。
アントレプレナーシップは「育成可能」
ラジェッシュ氏によると、誰もが内なるアントレプレナーシップを持っているものの、その98%は覚醒することなく人生を終えるといいます。その鍵は、教育と経験を通じてその可能性を引き出すことにあり、特に早期教育が重要で、小中高校を対象としたプログラムが有効だということです。大学生では遅いのだと。(The school has killed all the courage, the ability to learn by the time you reach college age.というようなことを言うてました)
ものづくりから始める教育:Zero2Maker
学びの第一歩として、「ものづくり」が大切なのだということでした。例えば、48時間以内に動くプロトタイプを作成する短期プログラムでは、子どもたちがクリエイティビティを発揮しながら、自信と自己学習能力を養うことができていたとのことでした。例として、6年生の生徒がロボットを製作し、その成果をプレゼンすることで、自分にも何かを「作り出せる」という感覚を身につけていたそうです。
イノベーターからアントレプレナーへの道
「ものづくり」から一歩進み、子どもたちは問題を発見し、その解決策を考える「イノベーター」として成長します。その後、その解決策をビジネスとして形にし、価値を創出する「アントレプレナー」へと発展していくとのこと。
失敗を受け入れる文化の重要性
学校教育が創造性や自信を奪う要因となっていることを指摘し、ラジェッシュ氏は失敗を恐れない環境の重要性を強調します。試行錯誤を許容することで、失敗から学び、自信を高める機会を提供します。
地域に根ざしたエコシステムの構築
アントレプレナーシップを持続的に育むためには、地域社会や学校にエコシステムを構築する必要があります。このエコシステムには以下の3つの要素が含まれる
Center:学習環境となる施設
Community:指導者やメンターのネットワーク
Culture:継続的な学びと挑戦を促す風土
こうしたエコシステムを構築し、大学生が高校生に教え、高校生が中学生に教える連鎖的な教育モデルを実装することで、地域全体で持続可能な成長を実現するんだということを述べていました。
ラジェッシュさんは「すべての子どもには可能性がある。それを引き出す環境とサポートが必要だ。」ということを言っていて、これまで自分がやろうとしていたことをすでに実践されていることに改めて気付かされました。
ということで、この”Zero2Maker”というプログラムを日本でも広げていこうと。興味のある方、ぜひご一緒しませんか?
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最後に
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