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無駄なことなどないのですよ。

「将来○○になりたいので、××は必要ないので勉強しません。」と、よく生徒が口にします。気持ちはわからなくもないのですが、中には「こんなもん勉強しても無駄だからやりません」とか言っちゃう生徒もいてます。

「必要ないから」とか「無駄だから」ってのが、今現在の自分にとっては、という前提であることを理解しているのであればいいんですが、そうでもなさそうなんで心配してしまいます。勉強しなかったことは将来どこかで勉強しなくちゃいけなくなり、歳を重ねたときには頭になかなか入らず、よりシンドイ思いをすることを実感しているから。

こんなこと考えて、生徒らに指摘する私も、「教員だったら専門教科以外のこととか勉強しなくてもいいじゃないか」と安易に考えてました。でも、この年になり海外での教科教育や、パフォーマンススキルを学ぶには英語が必要だと強く感じ勉強してるし、企業にいたときの経験から収支や予算の立て方、企画書の書き方、法令文の読み方が必要になり国語や社会の知識の無さに愕然とし勉強しました。

だからこそ、伝えておきたいのですが、彼らの危機感を引き出すような伝え方がまだまだ上手くいかないなぁと、力の無さを感じる毎日です。でも、学ぶことは無駄ではないという例え話に、こんな自分のエピソードを伝えます。

小学生の頃、円周率を「無駄に」下50桁まで覚えました。今でも忘れられずに、スラスラと言うことができます。

3.1415926535897932384626433832795028841971……

小学生のころ、必死に何度も暗唱して「何覚えてるの?」と言われたけど、数十年後にこうした話のネタにできたから無駄じゃないでしょと。

情報がたくさんあるなか、取捨選択いかないといけないけれども、「使える」「無駄、必要ない」で選択しないような大人になってもらいたいものです。

#日記 #教育 #勉強 #円周率 #教師 #先生の独り言

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