腸活奮闘記 『四つの不足』
腸活の大切さが世に広まってから久しい。便秘がちのこの私も刺激され、それなりに気を付けてきたつもりではあったが、便秘症はいまだに回復されていない。そもそも私は「胃下垂である」うえに「腸が長い(たぶん)」というハンディーを持っている。それゆえに人よりさらに努力が必要なのだが、果たして私はちゃんと腸活できているのか。今一度自分の生活を見直してみた。そして四つの不足に気づくことになる。
その① 水分不足
水分をしっかり取るようにと行きつけの医者にも言われているにもかかわらず、返事だけでいつも実行できていない。本心を言うと、できたら水分はあまり取りたくないのである。なぜならトイレに行きたくないからだ。それでなくともトイレが近い私である。特に夜中のトイレはご免こうむりたい。外出先でのトイレもあまり気が進まない。だからと言ってオムツをするのはもっといやだ。便秘解消のために、ここは我慢して水分をとるよう頑張るしかないと腹を決めた。
しかし毎回、水や緑茶ばかりでは味気ない。せめて飲みたいと思えるような飲み物はないかと考える。さらに便通をよくする作用を持っていれば言うことない。まず思いつくのは炭酸レモン水である。のど越しが良くて私はこれまでも時々愛用していた。改めて炭酸レモン水のことを調べてみる。炭酸に含まれる炭酸ガスは腸に刺激を与え消化活動を活発にし、レモン水が含むビタミンCやペクチンにも便秘を解消させる働きがあるらしい。また、お茶にもいろんな種類があり、ルイボスティーやコーン茶、ゴボウ茶は便通に効果があるとのこと。さっそく買って飲んでみたが味も悪くない。これらをうまく組み合わせて毎日水分をしっかり取ろうと思う。
その② 食物繊維不足
便通に欠かせないものに食物繊維がある。成人女性の目標量は一日18gなのだそう。果たして私がどれくらい取っているかは不明だが、食の細い私はたぶん足りていないと思う。一応気にはしていて、主食は玄米やもち麦を食べている。オートミールもいいらしく、私も何度か挑戦してみたが、これはおいしいと感じたことがほとんどないためついに食べるのをあきらめた。
一方おかずの食物繊維はあまり気にしていなかったが、これを機に見直す必要がありそうだ。食物繊維には不溶性のものと水溶性のものがあるらしい。不溶性のものは胃腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸の蠕動運動を活発にしてくれる。ただ量を取りすぎると便が大きくなりすぎてかえって便が出づらくなることもあるというから、ちょっとやっかいである。一方水溶性の方は体内の水に溶けゲル状になり便を柔らかくする作用があるとか。こちらは取りすぎると下痢を起こすこともあるらしい。
ちなみに水溶性を多く含んでいる食材には、大麦、海藻類、オクラ、こんにゃく、じゃがいも、里芋、アボカドなどがあるそうだ。どれも私の好物である。じゃがいもが多く含んでいるとは意外であった。
その③ 運動不足
運動はどちらかというとあまり好きではないが、ヨガとウォーキングは健康のためにと時々やっていた。しかし便秘対策には毎日の日課にすべきではと思い始めている。さらに最近は筋トレも取り入れようとしている。なぜなら特に腹筋力を付けるのが便通をよくすると、確か行きつけの医者も言っていた。
運動と言えば、家事もなかなかよい運動になる。特に窓ふきなんかはかなり身体を動かす。掃除は家の中もきれいになって一石二鳥である。
その④ 善玉菌不足
腸活と聞くと一番に思いつくのは何と言っても善玉菌だろう。便通を良くしてくれるのがこの善玉菌であることは今や多くの人が知っている。善玉菌にはビフィズス菌や乳酸菌があり、私たちは食事からそれらを吸収する必要がある。しかし腸内に長くとどまることはできず便と一緒に排出されるため、毎日せっせと食事で取り入れなければならないらしい。私は毎日ヨーグルトを食べ、納豆はできるだけ取るように心がけているが、それだけでは何だか不安なので、サプリメントを常用している。私が服用しているのはビオスリーである。市販薬として知ってる人も多いだろうが、これは病院でも処方してもらえる。ビオスリーはラクトミン・酪酸菌・糖化菌という三つの善玉菌を含んでいて、それぞれが腸にとってよい働きをしていてくれるらしい。
しかし、私はどうもサプリメントに頼っている感がある。サプリメントを飲んでいるから食事に関しては少し手を抜いているのではないかと思われる。善玉菌を増やす食材としては、みそ、お酢、ぬか漬け、キムチ、納豆、チーズ、オリゴ糖、ヨーグルトなどがあげられるとのこと。お酢とかチーズは意外であったがどちらも好物なので、今後は意識して取り入れていきたい。
さて、私の日常を振り返り、四つの不足しているものをあげてみたが、ちょっと気を抜くとついついどれかがおろそかになってしまうのが、私の常である。今後ちょっとでも便秘気味になった時にはこの『四つの不足』を思い出して、今度こそ便秘生活からおさらばしたいと願う。