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レクサプロが合わなかった話

私の抗うつ薬の初手として選ばれたお薬、レクサプロ。これがとにかく合わなかった話をしたいと思います。

抗うつ薬の中でもメジャーなSSRIというジャンルに属するレクサプロ。

初めて飲んだあの日のことは今でもよく覚えています。
夜の9時頃に初めて服用。それから1、2時間ほど経った頃でした。
「気持ち悪い···」
職業柄、レクサプロの代表的な副作用に吐き気があることは知っていたので、来たかという感じでした。
そこから5分もしなかったと思います。強烈な吐き気に襲われて嘔吐く夜が始まりました。
気を紛らわすために、職場の仲良しの先輩にひたすらLINEをしていましたが、それすらもまともにできないくらいの吐き気。気付けば過呼吸を起こしており、手脚が硬直。酷い痺れで壁にもたれて座っているのがやっとでした。よだれが止まらず、タオルで口元を押さえるものの、20分おきに吐いてしまい、軽く錯乱状態でした。間違いなく人生で一番辛い夜。スマホの画面に119を表示させたまま、ひたすら1人で耐えていました。

ようやく横になれたのは午前4時半。
気を失うように睡魔が襲い、気付けば朝の6時半。
とても出勤出来る状態ではなかったため、死にかけながら店長にお休みの連絡を入れていたのですが、その返信の中に「熱はない?」の文字がありました。
体温計を脇に挟み、まもなく表示されたのは38度。

症状があまりに酷かったため、頭に浮かんだのはセロトニン症候群。救急車を呼んで良いレベルだったと、今になって思います。自分でもよく耐えた、あんなに死にそうになった日は今も昔もありません。

合わない薬はとことん合わないと、身をもって学んだ瞬間でした。

ただ1つこれを読んでくださっている皆様に伝えたいことは、あくまで私にとって相性が悪すぎただけで、レクサプロ自体は効果と副作用のバランスが比較的良いとされる薬であるということ。
実際に服用しながら生活しているうつ病患者さんは沢山いらっしゃいます。代表的な副作用である吐き気は、通常1〜2週間で治まるとされていますので、これから試してみるよという方は変に怖がらず飲んでいただけたらと思います。(そして、万が一私のように「これは明らかにおかしい」と感じたならば、遠慮なく119番してください。酷いと命に関わりますので···)

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