初めての こんぴら歌舞伎&お練り
念願のこんぴら歌舞伎
行きたいところがあっても、コロナが流行する前は「まぁそのうち」なんて思っていたけど、去年あたりから「行きたいから、行くで」と前のめりモードです。
今年の1月にJTBで席を予約してから、ずっと楽しみにしていた、初めてのこんぴら歌舞伎。正式名称は、第三十七回 四国こんぴら歌舞伎大芝居。初日の4月5日の席がとれたので、4月4日のお練りから行く?(行くで!)となりました。
2024年4月4日
JR琴平駅到着、桜も満開。
今日の目的は、お練り(今風に言えば、歌舞伎役者のパレード)。午後1時から始まります。
町内のあちらこちらにカラフルなのぼりが。
金倉川ぞいには、黄色い提灯も。金比羅の「金」の文字で金運上がりそう。
えー、調査隊(たったの1名だが)による下見の結果、この川沿いの道が、お練りの行列を何度も先回りして見るための抜け道になることが判明しました。報告おわり。
準備はすすむ
金刀比羅宮の表参道に向かうと、お練りの準備がすすめられていました。裏方さんの仕事に興味津々です。
ふむふむ、お練りは人力車でおこなわれるのね。
人力車続々集結!
金陵の郷のステージも設営済みです。
金刀比羅宮にお参りしょう
午後1時のお練りスタートまで時間があるので、石段を登ります、、、、が、あかん、大門あたりで力が尽きた。御本宮まで785段のところ、365段で引き返します。
お練りが始まった
石段下は混みそうなので、最初は[こんぴら温泉湯元 八千代]の前あたりで待つことにしました。
近づいてきた!
キャー、役者さんとの距離が近くてびっくり。感激。お宝写真がたくさん撮れました♡
写真を撮ったあと、川沿いの道を通って大宮橋に行き、今度は、写真は撮らずにブンブン手を振りました。楽しいわあ。みんなで盛り上がれるっていいね。
アーケードを抜けて、最終地点に向かう行列を、離れた橋の上から撮影。準備している時に見かけた舟型の車(下の写真中央)には、三味線を弾く人たちが乗って、「金比羅ふねふね♪」と奏でていました。
金丸座は、明日の幕開けを待つばかりです。
のぼりがたくさん並んでいます。
お練りの名残の紙吹雪。
2024年4月5日
金丸座の前には、報道陣が集まっています。
無料でうどんの振る舞いも。ホテルの朝食に続き、本日2度目のうどん。讃岐うどんマニアの私は、しあわせっす。
売店を眺めているうちに、いよいよ開場。くぐり戸をくぐる。
金丸座の中は
初めて金丸座の中に入りました。座席は、JTBにお任せで、選べないのですが、西の桟敷席でした。
上の写真の奥に花道(燈籠がならんでいる)が見えますが、手前にも仮花道があります。
そして黄色の矢印、少しだけ幅の広い板が、花道と仮花道の間に渡してあります。4席後ろにも同じ板が、さらに後方にも。
花道に近い側の席の人たちは、平均台のような、この板を歩いて、席まで移動するのでした。びっくりしたけど、あとで、もっとびっくりすることが。
地元のもんしか知らん道
最初の演目は「沼津」。松本幸四郎さん演じる呉服屋十兵衛と中村鴈治郎さん演じる雲助平作のコミカルなやりとりに沸く場内。すると、お二人が「地元のもんしか知らん道」と、仮花道を通って目の前に来た!近い近い、お練りのときと同じぐらい近い!この近さが金丸座なの?!
お二人はそのまま後ろに進み、次は仮花道から、あの幅の狭い、平均台のような板を通って、花道まで横断するのでした!平作は高齢のおじいさんです。重い荷物を前後に担いでヨロヨロしているのに、大丈夫かいなと、見ていてハラハラします。
天井付近に人影
二つ目の演目の「羽衣」まで35分間の休憩。お弁当をおいしく食べていると(いつも写真を撮るのを忘れるので、食ルポは私には無理)、隣の席に座っている人が、「あ、あんなところに人がいる」と教えてくれました。
下の写真の、緑の矢印のあたりに注目。ここに人が現れた。
ほら、天井付近の通路らしきもの上に、人がふたりいるでしょ。
これは、中村雀右衛門さん演じる天女が、宙乗りして天に帰って行く場面の仕掛けでした。宙乗りで場内は大盛り上がりでした。
すべて人力で
宙乗りの場面で、上のふたりは、黒い装置をひっぱたり押したりして、通路を移動していきます。
ほかにも舞台の場面転換はすべて人力。舞台上だけではなく、夜の場面では、障子の外側の雨戸が、ささっと閉まっていきます。
役者の息づかいも、舞台を支える人たちの息づかいも、間近で感じられる金丸座の公演、ほんとうにおもしろかった。
会場にいなければ味わえない楽しみを、たくさん見つけました。
歌舞伎は娯楽
知識が無くても気にしないで、まず楽しんでみるのはどうでしょう。
今年(令和6年度)のこんぴら歌舞伎は4月21日(日)まで。4月11日(木)は休演です。JR四国ツアーのサイトの「残席状況」を見ると、空いている日もあるようですよ。
来年のこんぴら歌舞伎は、どなたが来るのかなぁ。