霧の立山を登った。
先週末、立山にハイキングに行った。
室堂ターミナルを出発し、一ノ越方面へと向かい、 大汝山を横切って室堂ターミナルに戻るサーキットルート。
8:30にターミナルに着いた時点で一面は霧がかっていた。
雨が降らなかっただけでも幸いだなと友達達と出発。
行く手は50ほど先ぐらいまでしか見えなかった。
「こんな時、ネガティブなことばっかり言ってくる彼女は嫌だな」なんて既婚者達に言って笑いながら登る。
強風に煽られながら岩場を登り、立山の頂上ではあまりの風に建物の隅で隠れて休憩した。
何も見えないなと言いながら尾根を進み、降る。
すると突然横からカラカラカラといった鳴き声が聞こえ、見てみると雷鳥がいた。
雷鳥は日中は曇りや雨の時にしか姿を見せないらしく、その日はうってつけの天候だった。
しばし、雷鳥を観察。
満足するまで見て、再び下山。
道中幕が引いていくように霧が晴れ、紅葉した山肌が現れた。
真っ白で何も見えてなかった視界に突然現れた色鮮やかな木々は強烈に心を動かした。
気づいたら友達は体を仰け反らしてヤッホーと叫んでいた。
そこから山々は再び霧に覆われてしまった。
霧の中、ターミナルまで戻り帰りのバスに乗る。
ぐったりしながら、登って良かったなと心から思えた。
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