思考の整理1「無意識の意識化」
「佐藤可士和の超整理術」を自分事に落とし込みながら読んでいます。
リコーダーのレッスンで、ある課題に取り組んでいる時、上手く出来た時とうまくいかない時の違いが何処にあるのかが判れば、その課題は50%解決したようなものだ、と言っています。
何処がちがうのか、何がちがうのか、どうちがうのか、因数分解していき、複合的な要素を並列のデータにまで分解するのです。そこまでして初めて、問題は言語化され、どう解決していけばよいかに集中できる。その箇所だけを練習し、前後にくっついていた別のパーツを一つずつ戻しながら善い形にまで戻していきます。問題のポイントを突き詰めていく作業は、森の中で樹木一本一本の声を聴くようなもの、とにかく根を詰めた作業です。
大切なことは、分解のプロセスを丁寧にすれば、必ずまた組み立てられる、ということを知ることです。あとは、工夫次第で時間が解決します。
この判る瞬間が、無意識を意識化できた瞬間です。
もう一つの意識化へのヒントは、真逆のアクションを試してみることです。例えば、「手のポジションを左右で変えてみる」、何と吹きにくいことでしょう…(笑)。右利きの人が左手でお箸を持つのと同じです。
しかし、その後、ポジションを戻すと余計な力が抜けていて、良い姿勢の状態を意識できる、といった具合です。わざとハードルを一度上げておいて、そのイメージを植え付けてから、本来のレベルに戻す。
色々な例を出しながら言語化すること自体、無意識を意識化する第一歩ですね。