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"野谷生誕記"-そして今。~vol. 3~

就活

就活で100社近く(関西メーカー、ウエディングなど)受けたが、
見事に全部落ちた。

落ちた理由は、将来の夢がなかったからである。

「将来の夢は何ですか?」と聞かれても、まったく答えられなかった。
ある程度用意していた回答はあったが、
イレギュラーな質問がきたら答えられなかった。
夢も理想もない自分に会社を任せようなんて、誰が思うだろう。

そんな中、奇跡的に大手人材会社の最終面接まで進むことができ、
その最終面接に「ガイアの夜明け」の収録が入ることになった。
内定者が決まる感動的な瞬間を、カメラに収める予定だったらしい。

最終面接まで進んでいるし、内定も確実だろうと調子に乗って、
また面接でハチャメチャな回答ばかりしてしまった。

「ちょっとちょっと!カメラ止めて!申し訳ないけど、君には内定出せないよ」と面接官。
たかをくくっていた自分に天罰がくだった。

就活終了目前でどうしても諦めることができなかったので、
「もう一度面接してください!」と懇願し、
無事(?)内定をもらえることとなる。

新卒時代

入社してからも、とにかく破天荒だった。

ビジネスマナーがまったくなく、
17行句読点なしの読みづらいメールを取引先に送ってしまい、
先輩からつきっきりで指導を受け、1通のメールを送るのに2時間かけていた。

会社説明のロープレもずっと受からなかったので、
なにか1番になれることはないかと考えた。

「そうだ、会社にかかってくる電話を誰よりも早く取ろう」
外線・内線関係なく、ひたすら受話器を取った。

社員同士の内線を遮って出てしまい、怒られたこともある。
電話を取りすぎて怒られた新卒は、後にも先にも自分だけだろう。

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結果的に、テレアポは社内で一番得意になった。

アポが取れていざ契約が決まるも、
ビジネスレベルが0のため、1年間で13回も担当変更のクレームをもらう。しかしこのがむしゃらさが功を奏したのか、
業績が伸び新人賞候補になった。

新人賞候補=仕事ができる、という風紀が社内に出始めると、
自分が置かれている環境が息苦しくなっていった。
「あ~もう!楽しくて仕方ない!」となるはずだった仕事が、
「あぁ・・しんどいし苦しいな・・」と感じる現実に、耐えられない日々が続いた。

社会人2年目

気づいたときには、20万円を握りしめ羽田空港に来ていた。
もちろん、無断で。

会社の先輩から電話がかかってきたが、
「沖縄に行ってきます」とだけ告げて、東京を飛び立った。

しかしいざ沖縄に着いてみたら、なにもすることがなく、
1泊1500円のシェアハウスで
住人たちと夜な夜な飲み明かしていた。

住人の中には、アウトローと呼ばれる人もいた。
語り合うのが楽しい反面、
「このままじゃダメだ!」と感じる自分の違和感に気付き、
1週間で東京に帰還した。

東京に戻ってきてからも、正直なにも変わらなかった。
「仕事って楽しくない」を再認識し、相変わらず目標も夢もないまま仕事をしていた。

社会人3~4年目

3年目になって、さらにモチベーションが下がる事件が起こる。

自分より業績がよくない同期が、
選抜チームにジョインすることが決まったのだ。
選ばれなかった理由は、圧倒的ビジネスレベルの低さ。
「ここにきてもそれが足を引っ張るとは・・」と肩を落とした。

選抜から外れてしまった悔しさが原動力となったのか、
結果的に4年目で選抜チームにジョインできた。

この選抜チームというのが、ビジネス人生史上最高のチームとなる。
全員がスペシャリストで、毎日が刺激的できらきらしていたし、
助け合うこと、必達することを学んだ。

メンバー同士を思いやる気持ちを行動につなげ、
自分に課せられた約束は絶対に守る。


一見、当たり前のことと思われるかもしれないが、
自分にとってはとても印象的な経験だった。

みんなで毎年旅行に行くほど仲が良く、
ようやく「仕事って楽しいかも!」と思えるようになった。

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ちなみに、この最高のチームの中でもなにかで1番になりたくて、
毎朝7時に出社し、誰よりも大きな声であいさつをした。

1番へのベクトルがいつも違うのは置いといて、
あいさつの声が大きすぎて役員から怒られた社員は、これまた後にも先にも自分だけだろう。

加減なんて言葉、このときは必要なかったんじゃないかな。

まとめ

社会人4年目までを振り返ってみて伝えたいことは3つ。

1. 時には破天荒すぎてもいい
2. 助け合い、思いやりの気持ちは必要不可欠
3. 沖縄へ飛ぶときは事前に連絡するべし

ということである。

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株式会社サーキュレーション 野谷 勤 / Tsutomu Noya
Mail : tsutomu.noya@circu.co.jp
個人FB : https://www.facebook.com/yegu.qin
Twitter:@noyasan
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ライター:東 佳菜子/Kanako Higashi


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