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フリーレン落ち着いて

何かしないと価値がないと感じる。
この社会にやりがい(自分にとっての価値)があると思える仕事なんて存在しているのか、自分にそもそも価値はあるのか、という事に本気で悩んでいた20代前半。

デイヴィッドグレーバーは、社会的に意義のない仕事「ブルシットジョブ(金融、保険、会計など)」とよび、現代社会で往々にして高給を得て、社会的に必要な仕事(医療、介護、教育など)が低い給与になっており、近年更にその傾向が加速さえしていると提唱している。


お金がない生活は自己肯定感を著しく下げる。
という、変ちくりんな社会に日本はなっているので、例えば、女性は社交の場で出会った知らない人に対して、住んでる場所や仕事で年収や地位を予測する損得勘定の世界。
なので、男はやりがいよりも収入を選ぶ。


お金がないと他人に舐められるし生きていけないんだから、受験だプログラミングだ英語だと塾や体験に金をかけ、大人になると「お前に今までいくら使ったと思ってるんだ。社会に出て金を稼いでこい!」
と、自分の子供をブルシットジョブにぶち込むバカ親に、それに疑問を持てない若い人。


知らないのか。日本はアメリカの経済的植民地。
戦争で敗戦して、経済的にこの子を強い子にするって、また戦争に子供を使うのか。
マジでイカれてると思いません?


でも実際、お金がないと生きていけない。
じゃあ人生は金なのか?的な話をすると、
長くややこしい話になるのでこの辺にしておく。


中途半端なので、お金を稼ぐ事を悪い事だと思わない方が良い。とだけ書いておく。
お金よりも大切なものは、お金がないと守れない。


さて、"やりがい搾取"という言葉は社会学者の本田由紀先生が2000年代あたりに定義した。
そして今は、搾取するやりがいさえも無い。

なので、いわゆる"やりがい"の後継者的な位置に来たのがライフワークバランスや心理的安全性。

こういう言葉は、しばしば労働者を引き止める為、コントロールする為の"手段"として用いられるので、僕から言わせればライフワークバランス搾取、心理的安全搾取。

そもそも、ライフとワークがバランスよく出来る奴は、恋愛も仕事もそれに携わる人間関係も上手くこなせる世渡り上手なとても器用な人。
で、そんな人は世の中に決して多くはいない。

つまり、人生はライフorワーク
もしくはワークがライフになる。
これが事実で、ほとんどの人はワークだけ。
残業が少なかろう多かろうが、結局家に帰ったら仕事のことで頭がいっぱいになったり、趣味は飲みです旅行ですとか、打ち込むことがないライフは結局からっぽで享楽がない日々。
でも、そんな人生は誰もがいやだ。

で、冒頭に戻ると何かしないと価値がないと思ってしまう。

この洗脳は誰一人として例外でなく持ってると思う。

とにかく何かしてないと、いたたまれないし落ち着かない。


こういう人、本当に気をつけて欲しい。
理由を説明する。

▫️多忙な人ほど精神が未熟

忙しくしてることを悪く言ってはいない。
忙しくしすぎるなという話。

何か嫌なことだったりとか、葛藤するような出来事があっても、忙しくしてればメンタル安定する(逃避.、脳死)っていうそういう側面はあるが、それには限界がある。(ハレとケとケガレ)

個々にはストレス耐性のキャパがあるので、ストレスが溜まれば溜まるほど気がついたら鬱になってました。
気がついたら精神疾患になってましたとか。
仕事中ぶっ倒れて病院に運ばれましたとか。

本屋で自己啓発本とか読んでも、仕事ばっかりしていたら自分の時間がなくなったとか、成功者がお金を手にして鬱になったとか。
それなのに、周りがやるから俺もしなくちゃいけない!成功して見返したい!とか。

こういうのをドイツ語でゲシュテル。
「我々は駆り立てられている。」
僕たちはどうしても駆り立ての連鎖の中で生きている。

そういえば、BTSの誰かが活動休止時にこんな事を言っていたらしい。


「何かをし続けなければならないアイドルのシステムは人を成熟させない。」


効率的ではない、生産的じゃない、経済的に豊かじゃない人生には価値がないと思わされている。だから休むことだったりとか、立ち止まること、何もしないことがもう怠惰だと思わされている。

とにかく金を稼ぐ為に働け!とかいうぼくのクソ親とかに代表して、そうやって自分達は教育されてきた。

何かしてないと自分に価値がないと思うということは自己肯定感をめちゃくちゃに下げる事。

で、めちゃめちゃ自己肯定感が低い状態のまま生きてしまい、自分と向き合うこともせず、自分を肯定する時間もなく、何かつまずいたり、壁にぶち当たってもそれと向き合わずに、ずっと目を背けて逃げていく。
だから精神もずっと未熟なままになってしまう。

生産的、経済的、効率的じゃないと自分には価値がない感じてしまっているが、合理的に生きることが幸せで、効率的に生きることが成功につながるのであれば、どうしてこんなに人は病んでいて、たくさんの自殺者がいるのか。

19〜39歳、一番の死因は自殺。
孤独死大国の日本。
全世界人助けランキング万年最下位。

何かしなくちゃとか、
何か働かなきゃとか、
生産的なことしなくちゃ、

と、思わないように強く意識しなくちゃいけないし、何もしない時間を人生の重要なポイントで持つ事をとにかく大事にしてほしい。

これが人間性を作り、人生を豊かにして、幸福につながっていく。

もしこの話を受け入れられないなら、明らかに精神が未熟な証拠。

男性も女性も、そんな人と一緒にいても、もしくは結婚して幸せになんて、経済的に安定してたとしても、絶対になれませんよ。

仕事をしてないと価値がないとか、
忙しくないと価値がないとか、
80年代バックパッカーみたいに自分の感情と向き合うことはなんかダサいよねとか、
かっこ悪いとかね、男らしくないとか。

自分よりも歳上を見ていると、もうそういうのはもう大概にした方がいいと思う。


PS.

以前、転職する事になり、その事を会社の役員に相談した際、「転職するならすぐに働いた方がいいよ。」って言われて思った事。


あぁ、ほんとうに馬鹿だな。。


なんでそう思うかはこの記事に書いたとおり。
そして、会社の大小関わらず、役員クラスの人にそんな事を言われたら、そう信じてしまう若い人がほとんどだと思うので、こんなアドバイスしか出来ない大人が重要なポジションについてる会社に残った人達が非常に心配になった。


ついでに「素直さも大事」だって。
あぁーー。。また言ってるよこのバカ。
こいつ本当に役職者なのか。。
それは素直さじゃなく、長いものに巻かれるのが大事というひと昔前のアドバイス。
どうせ貧困社会になっていくのに、なんでアホに巻かれないといけないのか。
沈みゆく船(日本)の中で長いものに巻かれても仕方がない。
他人が幸せになるぐらいならみんなで不幸に。
日本人の憎むべき国民性。

もうどんなポジションに着こうが、全体的に自分達よりも大人がアホすぎて、嘘つきすぎて、空っぽすぎる。


とにかく、ステータスや歳上や自分より地位が高い人の話を鵜呑みにしない事の大切さを知ってほしい。
つまり、話を全く聞かないという姿勢も今の時代には大事。

聞いてるふりしときゃあいいの。
だって、大人も社会の事なんも分かってない。
で、会社ではしっかり私はルール守ってますよってなりすます。
アホな大人の話は半分以下におさめとく。