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リリースポイントと投球位置を比べてみる【マエケンと有原】
さて、今週も野球分析をしていきましょう。
今週は、リリースポイントと投球位置は対応しているのかという点を確認していきたいと思います。
リリースポイントが散らばっている話
愛読しているBaseball Geeksさんが面白いツイートをしてまして、有原のリリースポイントが散らばっているという話です。
ツイートの図をみると、4シームが特に散らばっている印象です。最大で縦で10cm、横に15cmくらい差がありそうです。ボールの大きさが8cmであることを考えると、打者から見てもリリースポイントの違いがわかるのではないでしょうか?
有原航平のリリース位置です(4/3)
— Baseball Geeks (@baseballgeeksnb) April 9, 2021
リリース位置が散らばっており、球種ごとに違っています。
今後のパフォーマンス向上の鍵の1つとなりそうです!#BaseballGeeks #有原航平 pic.twitter.com/5UOFOY8mdt
リリースポイントと投球位置の確認
では、リリースポイントと投げられるコースは対応していているのでしょうか。
もし、対応していれば、バックスクリーンに模様を設置しておくことで投球コースが予測できる、などといったワンナウツ並みの盤外戦術が可能になります。
今回はBaseball Savant にあるMLBの投球データから、リリースの高さとリリースの幅というデータを用います。それぞれ、下図のように、プレートから1.676m離れたところの高さと幅を取得しているようです。
ではまず冒頭のツイートでも話題になっていた有原から。有原のリリース位置(左)と投球の到達位置(右)となります。プロットの上の数字は、有原の投球数となっています。
16球目と14球目はリリースポイントがかなりかけ離れていますが、到達位置は似たような点になっています。
続いて、前田健太についても同様の図示をしてみました。マエケンはリリースポイントがまとまっていてキレイですね。さすがです。
その中でも6球目や10球目はリリースポイントがかけ離れていますが、到達位置は似たような位置になっています。
少なくとも、有原や前田のデータからは、リリースポイントと到達位置は対応していると言うことはできなさそうです。
さらなる図示
自身の図示力アップも兼ねて、リリースポイントと到達点を1つの図表にまとめてみました。
まずは有原から。投球軌道の直線がかなり重なっていることがわかります。やはりリリースポイントと到達点には対応がないことが予想されます。
あと、右打者のインコースに投げられていないこともわかりますね。
続いて前田健太です。マエケンはやはりリリースポイントがまとまっている様子がわかりました。
1つの図表にリリースポイントと到達点が載せられるのは面白いなと思いました。
今週は簡単な図示となりましたが、簡単な図示も楽しいですね。
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