2/5 チーズフォンドゥに溺れる

今日は友達の家でチーズフォンドゥをした。
二子玉川にあるチーズのセレクトショップでエメンタールチーズを買おうとしたら、すでにチーズフォンドゥになるように精製されたチーズが売られていたのでそちらを購入してみた。一袋1000円ちょっとで、一回分のチーズフォンドゥには十分な量のチーズが入っていた。
チーズフォンドゥにはメインのチーズの他に、つけて食べる用の具材が必要になる。私はお店でチーズフォンドゥを食べたことはなかったが、遠い昔に自分の家と友達の家で食べたことがあった。その時の記憶を頼りに、各々で食べたい野菜、鶏肉、バゲットを購入した。バゲットはパン屋さんのを選ぶとハズレがない。野菜は普段あまり買わないプチトマトやブロッコリーなども選んだが、一番チーズに合うのはじゃがいもだった。

本当はチーズ屋さんに売られていたブッラータチーズや、チーズのたっぷり乗っかったピザなんかも食べたくなっていたが、結果的にはチーズフォンドゥだけでかなりお腹が満たされた。最近めっきりお酒を飲まなくなっていたけれど、今日は白ワインのシャブリを用意してみんなで飲んだ。久々のアルコールは体の中を駆け巡り、私にだけしばしの昼寝休憩をもたらした。人の家でも気兼ねなく眠れるのは安心のプレイスだ。

美味しいチーズや具材に舌鼓を打ちながらいろんな話をした。人種や性別、あらゆる人間を区別する事柄に対して、その垣根を超えて他者と分かりあうのはどうしたら良いのかという命題を考えたりもした。主題が大きくて少し戸惑うかもしれないが、あらゆる人の持つ特性はその人のバックグラウンド込みで評価されたりする。そのバックグラウンドには、その人がどこからきてどんな暮らしを営んできたか、信仰はなにか、他者とのコミュニケーションはどのように取るのか、など多様に渡る。故に一義的な解釈でラベルをつけるようなコミュニケーションの取り方はしたくない。時間がかかっても、なるべく丁寧にその人が言わんとしている部分も掬い取るような会話ができれば、完全な理解をしあえなくても、少しずつ分かりあうことができるのではないかという一縷の望みがある。そういうことを丁寧に話せる友人がいるのは心強いし、嬉しいことだなと素直に思える。

今年は昔の友を訪ねるのと同時に、丁寧な意思疎通を通じて新しい友達にも巡り合いたいと思っている。単純に多くの新しい人と知り合いたいというよりも、新しい人との時間をかけたコミュニケーションを通じて、自分にはまだない価値観をインストールしたいのかもしれない。

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