今さらマザー2をやってみたら大人が全員あたおかだった

ニンテンドーアカウントに課金していると、ファミコンやスーパーファミコンのソフトが遊び放題という神サービスがある。

スーパーマリオ、マリオカート、ドンキーコング、ゼルダシリーズなど、名品揃いが一ヶ月300円ちょっとで遊べていいの!?という考えられないサービスだ。

それはさておき。

マザー2というゲームは、名前だけ聞いたことがあった。ゲーム実況者の方で好きだと言っている方もいるし、某番組で元カレが置いていったソフトがマザー2だったというエピソードを強烈に覚えてしまっているくらい、たぶんそれなりにゲームが好きならプレイ済みが名前くらいは知っている有名なゲームだと思う。

そんなマザー2が、神サービスでプレイできるようになった。

実は未プレイで、やりたいゲームもなかったので何の気なしに始めたら、土日が潰れた。ハマる人がいるのもわかるくらい、ストーリー、世界観、しょうもない小ネタ、細部に渡って作り込まれているゲームだった。正直な話、技術が発展したにもかかわらず、最近のゲームでもマザー2には勝てないと思う。

よい作品はオタクが勝手に考察を始めると言うが、マザー2も多くの考察がネット上にあふれかえり、昔のゲームと捨て置けない何かがある。

とは言え、わたしはマザー2の考察をしたいわけではない。ゲームとしてすごく楽しめたのと同時に自分の中に残った気持ち悪い部分を勝手に吐き出したいだけだ。

マザー2に登場する大人、全員あたおかじゃね?

あたおかももはや古いと思うけど、言葉を選ばないなら基地外だ。大人をあそこまでやばくしているのは絶対意図的だと思っている。どんな意図があるのかまではよくわからない。(宮崎駿的な何か?)

一番気持ち悪いのは、やはりポーキーの母親だ。自分の子どもに対しての言い草もさることながら、エンディングでわけのわからない「紳士」を家に連れ込んでおり、どう考えても倫理的にアウトなやつである。こんな母親の下で育ったらそら歪むわな、と言わざるを得ない。
ポーキーの父親も然りである。息子が道を踏み外しているかもしれないということよりも、自分が豊かな生活ができたことに喜びを感じているし、奥さんともう一人の息子を慮る様子もない。愚かとしか言いようがない。フォーサイドのイベント後に忽然といなくなっているのも恐怖だった。(ヘリを乗っ取られたときポーキーしかいなくてものすごくぞわぞわした)

子どもが主人公の作品で大人が「敵」として表現されることはよくある。ただ、マザー2の場合は大人は「敵」ではない。ただの狂人だ。子どもの扱いがとても親のそれと思えなかったり、子どもを恫喝したり、はたまたすがったり、ゴマをすったり。大人としての矜持なんてものは誰一人持ち合わせていないように見える。

この作品にはきっと複線的なテーマがたくさんあるんだろう。きっとそこにこの疑問の答えが何かしらあるのかもしれないけれど、そういった小難しいことは他のオタクに任せて、私はリプレイすることにしようと思う。

……あれ?土日潰して、夜ふかしまでしてゲームに熱中するわたしも、なかなかあたおかな大人だな?


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