短期賃貸事業を推進するNOW ROOM取締役COO柏木が語る、 「私がNOW ROOMにジョインしたワケ」
2021年3月6日公開
NOW ROOM広報です。先日、NOW ROOMでは全国の掲載物件数が50,000室を突破したリリースを公開しました。(2021年3月6日時点:リリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000047984.html)結果、メディアを含め本当に多くの反響をいただきました。まだサービスを開始して9ヶ月あまりではありますが、こうして事業を継続できていることを心から有り難く思っています。広報として、さらに多くの皆さんにNOW ROOMを知っていただくにはどうしたら良いか、と日々考える中で、メンバーから見たNOW ROOMの魅力も発信できれば、と思い、本投稿を用意しました。
今回、独自の視点でNOW ROOMの魅力を語るのは、取締役COOの柏木祐輔です。(右から二人目が柏木)
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お読みくださっている皆様、はじめまして。株式会社NOW ROOMで取締役COOを務めている柏木祐輔です。今回、私自身、入社し1年経ったこともあり、この1年間の歩みについて想いをまとめることにいたしました。初のnoteへの投稿にチャレンジします。
もし、私のように会社員からキャリアをスタートし、スタートアップに参画を検討されている方がいましたら、「こんなキャリアもあるんだな」「こんなやりがいもあるんだな」と少しでも伝われば幸いです。それでは、まず簡単に自己紹介をさせてください。
1.自己紹介:これまでのキャリア
関西(兵庫県明石市)で生まれ育ちました。
関西の私立大学(関関同立の「関」である関西学院大学経済学部)に進んだのち、就職活動中は「社会で生き抜くビジネススキルを習得できる職種はなにか」を考え、新卒でコンサル会社に入社を決めました。その後、日本総合研究所、デロイトトーマツコンサルティングで、日本を代表する大企業の戦略や新規事業開発から中堅・中小企業の経営管理・人事制度構築、業務プロセス改善まで、本当に様々なプロジェクトに従事させてもらいました。
コンサルタントはやりがいもあり、優秀な先輩社員にも恵まれていましたが、一歩引いて客観的に事業を俯瞰するコンサルタント職から、「手触り感がある事業作り」を自分でもしてみたいとの思いが強くなり、スタートアップへ飛び込みました。2017年のことです。
最初関わったデータ系のスタートアップ企業であるナイトレイでは取締役COOとして、本当に守備範囲広く多様な業務を担わせていただき、無我夢中で働きました。
その後、後述しますが、現職である株式会社NOW ROOMに2020年3月に正式にジョインし、同年8月に取締役に着任しました。
プライベートでは、2歳5ヶ月の息子がいる父親です。最近めっきり意思疎通がかなりできるようになってきてより一層可愛さを感じています。
またコロナ禍で行けてはいませんが、趣味は旅行。時間を見つけては海外旅行に行っていたことを思い出します。
▼一人旅の様子(ウユニ塩湖のグランドキャニオンなど)
2.大手で安定した会社員から、スタートアップにジョインした理由
2つあります。
1つ目、ビジネスの観点で。
「主体者として価値あるビジネスを世の中に残したい、信頼できる仲間とともに課題を解決し、必ず実現したい」と思ったから。
もちろん、大手企業のコンサルタント職で実現できないことではありません。
ただ、私自身は、やはり「主体者としてビジネスを創っている手探り感」がどうしても欲しかった。しかし、本当に、本当に、本当に、くどいですが、本当に価値あるサービスを創ること、それを継続することは一筋縄ではいかず、難しいことだと痛感しています。課題に徹底的に向き合い誠実に粘り強く仕事をしていかないと成し遂げられないとより一層考えるようになりましたし、何より、チームメンバーの存在の大きさこそ、要だと学び得ています。
2つ目、父親になったことで芽生えたいい意味での”欲の高まり”。
▼お気に入りのぬいぐるみは片時も離さない息子
自分ごとで恐縮なのですが、息子の誕生は人生観を変えました。
正直、今までクライアントの立場に立ち考え抜いたり、社会のためにと目的を設定して仕事を夢中になってきたところはあるのですが、今振り返るとそこまで人生をかけてまで、本気で思えていなかったなと比較することがあります。その当時「社会のために」と本気で取り組んでいる人たちを見て、「いいなぁ。」と漠然と羨ましくもあり、自分はその域には到達できてないなと思っていました。
しかし、息子が生まれ、本当に心の底からこの子のために世の中を変えたいなと思うようになったのです。息子が20年後に私に忖度なしに私達が創ったサービスを使って欲しいなと考える視点が芽生えています。
3.では、なぜNOW ROOMなのか?
では、「主体者」として事業作りができ、そして「息子世代をも使えるサービス」を生み出していけるポテンシャルがNOW ROOMにあったのか?、と言いますと、ありました。
息子世代にサービスを使ってもらうためには以下2点が必要だと考えています。
①みんなが知っているサービスになる
②20年後も残るインフラサービスになる
①:NOW ROOMがサービス提供している「住まい」という領域は、衣食住に分類され、誰でも何かしらのサービスは利用し、かつ最も支出額が大きいです。そのため、みんなが知りうるようなサービスになれるポテンシャルがあると考えています。
②:古今東西、人にとって住まいはなくなると絶対に困るものです。おそらく20年後も住まいの形は多様化したり、形は変われどなくてはならないものであることには変わらないと思います。世の中、流行の波の中で「あったらいいな」のサービスはかなり多いかと思いますが、私は20年後にも残り続ける「なくてはならない」サービスになりうると考えていますし、そのようなサービスを創り上げたいと心の底から思いました。
だからこそ、NOW ROOMを成長させること=私のミッション達成であり、NOW ROOMに入社しました。
4.NOW ROOMでの1年間の役割と振り返り
一言でいうと、すごく大変でした。が、かなり充実した1年でした。
まず具体的に大変だったのは、こだわりを貫くことです。
NOW ROOMには「全てに誠実」というバリューがあります。(MVV設定についてはこちらにまとめています:https://note.com/now_official/n/n2517355bcda4)
言うのは簡単ですが、誠実にやり抜くのは相当な覚悟が必要です。
例えば
・リリースした機能でユーザーに不誠実なことが少しでもあればどれだけエンジニアさんが大変な時期でリリースしたばかりでもすぐに改善する必要があります。
・ホストやゲストとのコミュニケーションにおいても、その事案だけをとりあえず解決して楽になるアクションもありますが、今後ゲスト・ホストに対しての説明で不誠実になる場合はどれだけ忙しくても時間をかけて筋の通る仕組み・コミュニケーションを徹底的に行います。
・サービスとして価値を最大限に発揮できないと判断した市場では中途半端な水準でサービスを提供するのではなく例え利用して頂いているユーザーがいても撤退するのが誠実です。
このように「誠実」を貫くことは、楽になりたいという誘惑がある中で強い覚悟を元にやりきる必要があると実感しました。ただ、自分が誠実だと思ったことをやり抜けば精神的には良い状態なので振り返るととても充実しています。
また、もちろんタスク量も私に限らずチーム全体でかなり多かったです。入社した当時はプロダクトもできておらず、要件定義から入っていきました。
COOというロールですが、基本的に会社の成長に必要なことは何でもやるというスタンスでかなり広く関わりました。戦略、プロダクトづくり、掲載提案、マーケティング、コーポレート、資金調達、オフィス移転のドライバーまで、いわゆるなんでも屋さんとしてタイミングによって注力する領域も変わっていきました。
怒涛の日々でしたが、リリース後9ヶ月間、おかげさまで掲載部屋数やゲストは急激に増加しました。本当に感謝です。
ローンチ後の軌跡についてはこちらを御覧ください。
https://note.com/now_official/n/n77cfdb3774e1
戦略的に考えることは意識しつつも、アクション量を重視するスタンスで、成果につながる可能性があればとりあえず実行し、実行した後にすぐに評価して軌道修正していく形でした。思いもよらないことが成果につながったりもするので、改めてサービス立ち上げ初期はアクション量が重要だなと実感しました。コンサル時はいかに精度を高い意思決定をするかが重要なので情報収集・意思決定に2ヶ月以上かかっていましたが、それを情報がほぼない中でCEOと話して一日で一旦決め、とにかくアクションしながら精度を上げていくアプローチです。具体的にはコンサル時の実行支援では2週間〜1ヶ月に1回のPDCAサイクル回していたものを週2に短縮してPDCAを回すイメージでした(もちろん週2という期間では検証できないものもありますが)。
そのアクション量の結果、NOW ROOMとして何に注力すべきなのか?、どこで一番価値を発揮できるのか?がおぼろげながら見えてきました。一方、それと共に何ができてないかがよりわかってきましたし、私達が進化させたい不動産業界の課題もより解像度高く理解できるようになりました。
そんな中で希望の光だったのは、不動産業界の方々も自分たちですごく課題を認識していて変えていきたいとポジティブなスタンスの人が多いことです。この事実から、不動産業界が大きく変化するタイミングが来ているんだと痛感したのと、不動産業界方々と是非一緒に変えていきたいなと思うようになりました。これはこの1年で一番の収穫かもしれません。
5.NOW ROOMにおけるCOOの役割
改めてCOOとしての1年を振り返り、COOに求められる役割についても考えました。
私はまだサービスを創り上げた実績がないので、あくまで道半ばの現時点の見解です。
フェーズやチームのメンバーの特性によってCOOの役割は変わると思いますし、そもそもCOOというタイトル自体も立ち上げ期には必要ないと思います。
ただ、NOW ROOMの立ち上げ期において私がどういった役割を担っていたかというと、
①各チームのアクションを抽象化・仕組み化、
②全体を俯瞰してオペレーションで弱いパートのプレイヤー、
の2つです。
①:NOW ROOMのチームは、攻めるメンバーが多く圧倒的なアクション量を実現できていたので、私はアクションの結果を評価して戦略に昇華させたり、再現性高くできるように仕組みに落としていく役割を意識的に担っていました。
②:立ち上げ期は、少人数でミッションも曖昧なため、各自がオーバーラップしつつもポテンヒットもすごく多い状況です。特に人は無意識に得意な領域にリソースを割いてしまうので、できるだけ客観的に見て今チームとして何が弱いかを見極めそこをプレイヤーとして補ってポテンヒットを拾っていくように心がけていました。
NOW ROOMでは①②の役割でしたが、前職では泥臭く数字を創る攻めの部分を担ったりもしていたので本当にフェーズやメンバー次第かと思います。そういう意味では、COOは、フェーズや経営課題、チームのメンバーの特性を理解してそれを補っていく必要があるため、客観的に全体を俯瞰できる人材やゼネラリスト人材が向いているのでは?と思いました。
6.今後、NOW ROOMでの抱負
2020年8月には取締役に就任し、インフラとなりうるサービスの経営者としてかなりの重責だと自覚しております。しかし、あくまで役割の話であって偉くなったわけではないので、今までと変わらず、何が正しいか?何が一番課題解決につながるか?をチーム一丸で考え抜いていきたいと思います。
今まで書いたように、不動産業界には膨大な課題が存在していますし、それに対してNOW ROOMの課題も山積みです。ただ、やるべきこともどんどんクリアになっていて、かつやるべきことをやりきったときの姿もイメージできるようになってきて今はすごくワクワクしています。NOW ROOMが掲げている「テクノロジーと仕組み化」を重視して課題解決に誠実に向き合えば必ずこの大きな壁を乗り越えられると確信しています。
今は自分の息子に対して暮らすの選択肢をまだまだ充分に与えられていません。「なくてはならない」存在のサービスにはなりきれていません。また、こういった選択肢を提供すれば喜ばれるようになるのにと思うことも多いですが実現できていなかったり、リソースが限られている中でしっかりと価値提供や責任を果たすために敢えて提供を諦めている場合も悔しいですが多いです。
このように私が実現したいことを達成するにはまだまだですが、同じ課題を解決したいと思っている誠実なチームメンバーやホストをはじめとしたステークホルダーの方々と暮らすを自由にして今よりも良い住まいの形を実現していきたいと思います。
まだまだ未熟なサービスではありますが、今後ともNOW ROOMをよろしくお願い致します。
株式会社はNOW ROOMは「暮らすを自由に」の企業理念のもと、不動産Techのスタートアップとして2019年7月に創業者兼CEOの千葉史生が創業し、2020年5月18日に初期費⽤0円、家具家電付き短期賃貸アプリ「NOW ROOM」のサービスを開始しました。「NOW ROOM」のアプリ内で、物件探しから契約手続き、家賃の支払いまで一気通貫で完了する点が大きな差別化ポイントです。
現在、全国50,000室を超える多種多様な物件から、今すぐ住める入居先が見つかる短期賃貸領域のDXを推進するプラットフォームとして、お試し一人暮らしや同棲、コロナ禍におけるリモートワーク拠点、上京時や出張時の滞在先として、2.8万人の方にご登録、ご利用いただいています。(2021年3月6日時点:リリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000047984.html)
【会社概要】
会社名:株式会社NOW ROOM
設立 :2019年7月1日
所在地:東京都渋谷区初台1-9-3
代表者:千葉 史生
理念 :One World, Live Anywhere 暮らすを自由に
URL :https://nowroom.jp/company
事業内容:NOW ROOMの開発・運営
NOW ROOMサービスサイト:https://nowroom.jp/
公式note:https://note.com/now_official
- ホスト様インタビュー:https://note.com/now_official/m/m93862c8cb17b
- ゲスト様インタビュー:https://note.com/now_official/m/m129e9160ddfa
Wantedly(代表千葉の取材記事):https://www.wantedly.com/companies/nowroom/post_articles/296097
NOW ROOM公式SNSアカウント:
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