【会社員とスナップ】単焦点とズームレンズ
10月にカメラを変えてみました。
Canon R8を使っていたのですが、好きな写真は撮れるものの、とにかく小さいカメラなので持ったときに収まりが悪く、使ってみたいレンズがEFしかなかったり、と自分のスタイルにあわなかった、というのが理由です。
R8は必要な性能をぎゅっと詰め込んだ良いカメラだと思うので、用途にマッチする方に渡れば、と売却させていただきました。
その代わりに手にしたのはNikon Z5です。
購入したポイントは、そんなところ?と言われてしまいそうですが、以下の4点です。
チルト液晶
手にフィットする形状、大きさ
魅力的な50mm f1.8
高くない
色々触ってみて、価格とフィーリングのバランスが良かったことが決め手になりました。
カメラのレビューは発売から、かなり時間経過していることから、こちらの記事ではしませんが、Nikonのミラーレスを手にしたことで、選択肢が広がったことがあります。
レンズです。
まず、そもそもNikon純正のレンズだけでも複数の選択肢があり、しかも上位グレードではない通常グレードのレンズも非常に豊富であった。
さらにサードパーティとしてTAMRONやCOSINAなど魅力的なメーカーがZマウントに参画している、という点もポイントです。
特に高倍率ズームを利用したかった、ということがポイントとなっており、Nikonだと28-200mmや28-400mm、TAMRONだと50-400mmあたりを使ってみたいな、と思っていました。
ちなみに使ってみたかった、ということが前提になるので、購入するかどうかの検討は借りてみてから、という状況でした。
Canonから乗り換えた理由はここで、レンタルできる在庫がずっと無い状態が続き、これも乗り換えの決め手になったところです。
僕自身はスナップしかしないので、高倍率ズームが本当に必要なのか?という迷いと、使ってみて単焦点との棲み分け、みたいなところが、この記事の本題になります。
前置きが長すぎました。
スナップは単焦点?
半年ほど、メーカーは違っても使っているレンズはずっと50mmを利用してきました。というよりは、みんながスナップなら50mm単焦点だろ、ということから、特に何も考えずに使っていたのが理由です。
慣れてみたら50mmが1本あれば何でも撮れるな、という感覚だったのですが、ズームレンズを手にしたのには理由があります。
気軽にスナップをしているうちに、気がついたのは、都市スナップで撮りたい写真が撮れない、という感覚が強くなってきたからです。
僕は写真を誰かに教わったわけではないので、お手本になっているのはSNSで投稿している皆さんが先生として写真を撮ってきました。そのため、かっこいいな、こんなの撮ってみたいな、という写真はSNSで人気がある写真だったわけです。
たぶん、この時点で「写真はそういうのを目指すものではない」とコメントを頂きそうですが、良いです。自分が撮りたいものなので。
なんとなく単焦点を選んで、この焦点距離で撮れるものを、と深く考えずに撮影をしてきたのですが、徐々に撮りたいものが定まってきたときに、単焦点レンズ1本では厳しいことに気がつきました。
例えば圧縮効果を利用して撮った写真。
50mmでも、ある程度の圧縮効果はあるのですが、例えば300mm、400mmで撮影した写真との差は明らかです。
いいなぁ、と見るばかりではなく、自分でも撮ってみたい、と思った事がきっかけとなり、何か良いレンズはないか、と思い探し求めた結果、わがままをかなえてくれるレンズがありました。
TAMRON 50-400mmです。
風景写真であれば、広角もあった方が良いと思うのですが、今自分が撮りたい写真はほとんどが望遠側の写真でした。
そのため、50mmから400mmまで撮影できるレンズは自分の用途にぴったりのレンズです。
レンタルを希望して、GooPassさんのサイトをほぼ毎日見続け、比較的早くにレンタル出来たのも良かったです。
実際に使ってみて
レンズ自体のレビューはしませんが、撮りたい写真がたくさん撮れて、スナップが楽しくなっています。
以前は50mmのみだったので、撮れない日が続くと、しばらくカメラを触らない、という時もあったのですが、こういうのが撮れる、と分かってからは、明日はここに行ってみよう、天気はどうかな、と調べたり、iPhoneのマップで3Dにして、ここから見えるかな、とかシミュレーションしたりと楽しんでいます。
ふと、思ったのですが、スナップするなら35mm or 50mmという声をよく見かけます。
たしかに写真の上達、という意味では、標準的な画角で自分が思い描いた写真を撮るために試行錯誤する経験は重要だったな、と思いました。
ただ、自分の撮りたい写真が撮れないから、50mmで撮れる写真を探していた、という状況でもあったかと思います。
いろんな意見がありますが、僕の写真のモチベーションは撮った写真を見てもらうこと、にあります。
そのため、自分の表現したいもの、を探すというよりは、誰かが見たいものを撮影する、という意識の方が強く、
誰かが見たいものを自分がどのように切り取るか、という優先順位になります。
誤解を恐れずに表現を変えると「映える写真が撮りたい」です。
仕事でずっと、どうありたいのか、何になりたいのか?という問いを上司からもらっていた時期がありました。正直、めちゃくちゃ苦痛で、本当はなりたくもない姿を適当に答えてしまい、行動と目標が伴っていない、と怒られたこともあります。
顔を知っている誰かの為に仕事をして、喜んでもらえたらそれでOK、という考えなので、自分のありたい姿が強烈にあるわけではないです。
書いているとなんとなく情けない姿に見えてきますが、年齢を重ねるごとに、この生き方も正解では、と思うようになってきました。
というのも、ヒットする漫画の主人公は将来像がハッキリしていて、これに向かって努力をする、こういった姿が賞賛され、現実のキャリア観でも熱血努力タイプが評価をされてきたのでは、と考えています。
全員が強烈な意思を持っていなければいけないのか?
という疑問をずっと抱いて仕事をしてきたので、ちょっと苦しかったです。
ただ、この考えで成功している人も多いことは事実なので、趣味としてカメラを始める時に、どうありたいのか?なんてことを考えたりもしました。
なかなか答えが出せず、自分の表現したいものは?と悩んだ時期もあるのですが、SNSをはじめてみて良かったな、誰かの為に撮った写真が見てもらえる、というところでした。
自己表現したいものが、見たいと思っている人たちのニーズにハマれば、多くの人に見てもらえると思うのですが、そうでない場合は表示数も増えず、人によっては「自分のことを理解してくれない」と否定的な投稿までしてしまう方がいます。
いいねをもらうために、という意見に「承認欲求の塊」と言われたこともありますが、まぁ間違っていないので、特に痛くはないです。
否定してくる人もいることは事実ですが、それ以上に見てくださる方がたくさんいるので、そちらを向いて投稿していきたい、と思っています。
話を少し戻すと、定説的に「スナップやるなら単焦点」という声がありますが、目的があるのであれば、特に問題無いと思います。
ただ、何も考えず、出来ない事にツラい思いをするのであれば、楽しい機材を手にして、楽しく撮影出来れば良いのでは、と思いました。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!