そのときどきの流行り言葉
先日、20歳くらい年上のお友達と話していて、こう言われたのだ。「あんたパンクチュアルね!」と。パンクチュアル?「時間に正確な」っていう意味の英単語やんね?そのように尋ねると、「アラ。私らの頃に流行った言葉だわよ」とのことだった。
他にも流行った言葉として、「スノッブ」というのがあったらしい。「知識人ぶって鼻持ちならない野郎」を形容する言葉だそうだ。なるほど、村上春樹さんの初期の小説に「スノッブ」が出てきた気がするから、時代的には一致しているわけだ。
違うときに別のお友達と食事をしていて、「昔、MKファイブっていう言葉あったよね」という話が出た。あったあった、そういうわけのわからない言葉。でもなんだったっけ?僕は流行り言葉をあまり使わないので、意味まで覚えていなかった。確認すると「マジでキレる5秒前」を短くしたもののようだ。
「MKファイブ」が流行ってから、おそらく20年くらいが経った。今ではまったく聞かなくなった。そういえば「KY(空気を読まない)」ってどうなったんだろう?以前僕の所属していたコミュニティ内では「むにむに(うじうじして優柔不断な様子)」という言葉が流行ったが、言うまでもなく今は誰も使っていない。
言葉というものは変化していくものだが、こんなにも「そのときにしかない単語」が入れ代わり立ち代わり現れると、日本語を外国語として使う人たちはきっと大変だろうな。
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