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望みの無い人~ケアマネ見聞録~

ケアプランというモノをご覧になったことはありますか?
まあこれだけ高齢者が増えているので
見たことあるよ、という方も案外いらっしゃるかもしれません。


意向や目標が書かれる

ケアプランには「意向」や「目標」を書き込むようになっています。
利用者様、ご家族の「こうしたい」「こうなりたい」をスタートとして
必要なものは何か等の分析をしていき
より具体化した「意向」「目標」を考えていきます。

もちろん、すべてがこの順番通りに進むわけではなく、
すぐにでも介護サービスの介入が必要なケースも少なくありません。

大体は課題解決型

ケアプランって基本的に「課題解決型」なんですね。
大体はこれで対応ができます。
そもそも、要介護の方って
生活上に何らかの問題を抱えていらっしゃるわけで
それを「こうしていきましょう」
と解決するように勧めていくという流れが基本だと思いますので
ケアマネも対象者も比較的わかりやすい、とも言えます。

望みの無い人⇒課題が見えていない人

ただ、これに当てはまらない方もある程度いらっしゃいます。
「ワタシにはまだ必要ない」「今の生活で十分」
「人様の世話になんざならねェ」
こういった、あからさまに拒否型の方はまだわかりやすくて良いんですが
「何が課題なのかわからない」という傾向の方もいらっしゃいます。
「特に困っていることはない」という方、案外多いです。
「〇〇したい」という「望みが無い人」って判断されがち。
こちらからは課題が見えてるけど、当の本人にはほとんど見えてない。
このような方々のプランってどう書いていったらよいのか
迷うことも少なくないです。

一緒に走って考える

大体、初回訪問30分で課題が全部聞き出せるなんて
それは多分、かみレベルです。のこぎりが効くんでしたっけ。
僕は「んなわきゃーない」って考えています。
関係性なんて徐々に築くものだ、くらいにのんびり構えてます。
だから、関わり初期のプランって
「とりあえず」みたいになることも結構あります。
で、何かひっかかる、違和感を感じる、釈然としない
なんとなくうまくいっていない。
それを一緒に考えていく、
こんな支援でアリだと思います。
ゆっくりでも一緒に走って、歩いて考える。

そういえば、先日の研修で
課題解決型の支援だけでなく、伴奏型の支援もあります、といった話も出ていました。
業務効率化みたいなものは
どっか他の部分でやってもらって
利用者さまとのかかわりは効率化せず
じっくりゆっくり、でもよいのではァ
ないでしょうか。

なんだかオチもつかないので本日はこの辺で

では。

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