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幸せってなんだろう

ケアマネ見聞録の話題でもないかな、と思いつつ
でも、おおむね福祉のお話です。
ちょうどお題が出ていたもので。

福祉の目的は「幸せの追求」と言われています。
あ、そう習った気がします。
でも、実際に携わっている方を含めて「そうじゃないよな~」と考える向きもあるかもしれません。
「いやいや、まさにその通り!私はそれを念頭に置いて・・・」云々という方もあられるかと。
そもそも「幸せ」自体かなり曖昧な言葉ですよね。特に何でも理屈付けしたがる現在の(略)

はい、ところで。
唐突ですがここで「社会福祉」を英語に訳してみましょう。
Google 翻訳
はい、出てきました「social welfare」(ソーシャル・ウェルフェア)
社会福祉は、国家等が法制度に定めて行うこと、とお考えの方は結構いらっしゃると思います。
国家が国民の福祉(=幸福)の向上のために、法制度を作るわけです。
それを行政や民間の人たちが制度に基づく形で支援を展開していく、ということを「social welfare」と呼ぶわけです。

一方、(これからの)社会福祉は「social wel being」だよ、と教わった方もいらっしゃるのでは、と思います。
実際、僕はそうでした。
こっちになると考え方が変わってきます。

何らかの支援を必要としている私たちが、どのようなサービスを受けるかを主体的に選択し、自らが望む生き方を構築していく、という意味になるようです。

「措置制度」という言葉がありまして、特に現在は入所施設に多いんですが、何らかの支援を必要とすると行政が判断した場合に、行政が入所する施設を決定していくというシステムです。
一方で、介護保険制度や障がい者福祉制度等では、制度上に定められた一定の内容ではあるものの基本的には利用者側がどのサービスを受けるか決めるようになっています。

何だか、従業員か起業か、みたいなギラギラした話題になりそうですが、
そーじゃないんですよ。

重度の身体障がいがあって、排泄や入浴などの介護を要する方が、ヘルパーにほぼ毎日入ってもらって支援を受けながら起業する話とか
知的障害があるが、公共交通機関の乗り方や挨拶の仕方を訓練を受け、自分で自由に活動し仕事に行くことが出来ている話とか
独り暮らしで意欲が低下していたけど、近くの作業所で一緒に食材の加工を手伝うことで、やりがいを得ることができ交流も生まれて明るく生きることができるようになった話など

福祉制度を活用することで人生が明るくなること、もしそれを「幸せ」と呼ぶのであれば、僕たち支援者ができることってその人の「幸せ」を一緒に、または横から支えていくことが僕たちの役割なのかもしれないなと思うわけで。

そう考えると、僕たちの考える社会福祉は「social wel being」(ソーシャル・ウェルビーイング)でよかったんだなあ、と思った次第です。

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