見出し画像

[4]美術とスポーツの世界は同じ。想像してみよう。

美術の世界は、スポーツや音楽の世界と共通する部分が多いといえます。高校生の多くは部活や習い事などなんらかの形でスポーツもしくは音楽に接してきたことがあるはず。ここでは、スポーツを例にとって美大受験を考えてみましょう。

美大を目指すということは、スポーツでいえばプロを目指すことと同じです。スポーツのプロが日常的なトレーニングを欠かせないように、美術の世界で成功する人材も、日常的な美術の感覚を磨く訓練を欠かさないようにすることが大事です。

美大を総合型選抜で受験するというのは、特定の分野で秀でていることをアピールし、プロスポーツの世界にスカウトされるのを目指すようなものです。

どんなスポーツ選手でも、それぞれの選手独自の個性が存在しています。例えばサッカーであれば、走るのが早い選手、状況判断力が的確な選手など、得意なプレースタイルは異なってきます。

美大を総合型選抜で受験するというのは、スポーツでいえば、「自分のプレースタイル」をアピールすることを選ぶ、ということなのです。

つまり、美術の世界でいえば得意分野や自分の将来性についての「個性」「独自性」を長期的な訓練、つまり美大受験対策で把握・自覚できる受験生が総合型選抜で一番強いということになります。

毎年何人もの受験生の総合型選抜の美大受験対策をしていますが、中には、受験直前になって総合型選抜の受験対策を始める受験生がいます。

しかし、受験生自身の個性や独創性というものは、長期に渡る訓練によって少しずつ獲得していくものです。「長期的に受験対策をしてきた」というのは、そのまま自信にもつながるので、自己アピールも容易にできるようになってきます。

考えてみてください。スポーツの世界が、たった1ヶ月や2ヶ月でプロになれるような世界だったら、あなたは、そんな世界に憧れますか?

スポーツの世界は、人間の身体能力の限界に挑戦するカッコ良さに憧れる世界です。それは長期的・継続的な努力によって築き上げられるもので、普通の人にはそれがなかなかできないからこそ、華やかで尊敬される対象となるのです。

美術の世界も同じです。自分がやりたいことを自由に表現したいのであれば、長期的・継続的に自分の個性と独創性を磨くことで自分に自信をつけ、それをアピールする総合型選抜は挑戦しがいのある入試形式なのです。


いいなと思ったら応援しよう!