ふざけやがって ふざけやがって。 なにが 本当はやるべきだけど、忙しいからしょうがない だ。 自分たちが言わなきゃバレない だ。 バレないなら何してもいいのか。目を瞑ってもいいのか。 手前ら自分に嘘ついて後ろめたい気持ちは微塵もないのか。 もっともな理由を捏ねくりまわして正当化して折り合いつけたつもりか。 ふざけんじゃねぇ ふざけんじゃねぇ 何も言い返せない自分が情けない。 正直、そうなるだろうと思っていた、しかし実際そのとおりになったとき、納得できない自分の青
「なぁ矢三郎。おまえは父上から最後に聞いた言葉を覚えているか?」「俺は父上の最後の言葉を思い出そうとするんだけれど、どうしても思い出せない。それが今でも悔しくてならんね。」 矢二郎の言葉が胸に深く刺さり、ファミレスで読書をしているのに泣きそうだ。
バイクのメンテナンスがあと2時間で終わるからそれまで暇を潰さなければならない。喫茶店は満室で行き場がない。公園で途方に暮れている私はどこに行くべきか。
たまたまテレビをつけたらバズライトイヤーがやっていた。何の気なしに観始めたけどすごい面白い。
今日、実家の近くの場所に用事があり出掛けた帰りのこと。 電車の座席に座り、ふと前を見ると対面に座ってウトウトしていた男性が一瞬、数年前にコロナで急死した父に見え心が大きく揺らいだ。 コロナに罹ったと聞いた翌朝、家族から「起きたら父さんが死んでる。」とラインが届いた。最初は悪い冗談だと思った。 コロナ伝染中に死亡すると感染防止のためビニールの袋に入れられる。病院で遠くから「あれが父だ。」と言われて見たのは白い大きなビニール袋だった。 家族の中で唯一父の死に顔を見て
鼻を摘まんで鼻血を止めようとしているとなっちゃんが校舎から現れ、ぼくたちに気付いて笑顔で走り寄ってきた。(遠くからでもなっちゃんのお父さんはよく目立つのもあったのかもしれない。) そしてぼくと明石君の様子を見て、顔が曇った。 「どうしたの!?あ!鼻血!」なっちゃんがポケットからティッシュを取り出してくれた。「大丈夫?なにがあったの?パパが暴れたの?」一体、なっちゃんは自分の父を何だろうと思っているのだろう。 そのお父さんは娘の言葉を聞いてガハハハと笑っている。 ぼくが
気付けば随分と日が落ちるのが早くなりましたね。今日は三日月が綺麗ですね。
たまたま用事があり、東京の立川というところに行った。 用事を済ませてグランデュオ立川の1階を通って駅に向かう途中、催事場を通ると「くまもと・鹿児島フェア」なるものが開催されていたので横目で見る。すると私の瞳にあるものが映った。「いきなり団子」だ。 なんということだ。あのいきなり団子だ。益田ミリ氏のエッセイ、「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」内で益田氏が大絶賛していたあのいきなり団子。 エッセイを読んでから数か月、一度食べてみたいとずっと思っていた。しかし食べる
~雨の中の喧嘩~ 2時間目の時間になっても先生は戻ってこず授業は始まらなかった。普段ならみんな自由に立ち歩いていただろうけど授業参観で大人達が教室の後ろにいるからか、きちんと席に座って先生を待っていた。 10分ほどすると先生が戻ってきて「遅れてごめんね。さぁ授業をしましょう。」と言った。遅れた原因はみんなわかっていたので何も言わなかった。 そしてお昼になり、授業参観が終わった。お母さんはいたけどお父さんはその後、教室には現れなかった。この後、親は保護者会があるらしい。
~授業参観~ 季節は6月になった。 今日は土曜日だけど授業参観日なので午前中だけ学校があった。 ぼくは教室に行き、少し浮ついた空気が漂う教室を見渡した。土曜日なのに学校にいるのが不思議だし、この後、授業をお母さん達が見に来るという緊張感がクラスの温度を少し上げている気がした。 1時間目の国語の授業が始まると少しずつみんなのお父さんやお母さんが入ってきて、あっという間に教室の後ろがいっぱいになった。 ぼくは後ろのほうの席に座っているので後ろの大人達のヒソヒソ話が気にな
早起きが出来た勢いで行き渋っていた病院に来た。やる気に溢れているので今日はこのまま散髪に行き、ついでにパチンコを軽く嗜み、夕方は別の病院に行った後、夜はウエイトに行く計画を立てる。 そしてハイになった代償で明日からまた調子を崩すのだろう!ガハハハ!
~小学生の世界~ こどもの社会はある意味、大人の社会よりも残酷なものだとぼくは思う。 ぼくらにとっては学校が世界の全てなのだ。いじめっこの標的になれば平和だった世界に天変地異が起きる。 大人は会社を辞めることもできるが小学校を辞めた人なんて聞いたことがない。だからみんな弱肉強食な世界を必死に生きているのだ。 今日は明石君の家に遊びに行くので、昼休みになっちゃんのところに行き、今日は一緒に帰れないことを伝えに行った。 隣のなっちゃんのクラスに行くと、女の子がなっちゃん
高速のSA等で、おじさんが一人で美味しそうにソフトクリームを食べている姿を見るとなんだか優しい気持ちになるのは私だけだろうか。おっちゃんに幸あれ。
~曇りの日 学校~ 今日は起きたら曇り空だった。いつも通り早起きしてお姉ちゃんを起こし、時間通り家を出てなっちゃんの突進をしっかり受け止めた。 学校に着いてなっちゃんと別れて僕は3年1組の教室に向かった。 教室に着き自分の席にいくと、金山君がぼくの机の上に座って彼の友達とお喋りしていた。 「おはよう金山君。悪いんだけど、どいてもらっていいかな?」 金山君はぼくを見るとニヤッと笑って「今、佐山達と話してるところだから嫌だね。」と言った。 仕方ないのでぼくはランドセルを背
最近、「不適切な発言でファン不快感」みたいなニュースをよく見ます。記憶に新しいものだと、テレビ番組内にてオリンピック選手の北口榛花選手に対してアッコ氏の「トドみたい。」発言や、米津玄師氏が珍しくトーク番組に出演した際、スタジオゲストの方が「喋ってる…。」と発言し、ネットが荒れたとのこと。 実際、私もリアルタイムで後者の番組を見ていて(喋ってるって…。)と一瞬モヤッとしました。 上記の二人に悪意は全くなかったと思います。ただ、本人に悪気はなくても受け手の感じ方で良くも悪く
~夜の食卓~ ぼくらが家に帰るとお母さんが夕飯を作り終えたところだった。 ぼくとお父さんは一緒にお風呂に入って汗を流し、食卓についた。 今日の夕飯はハンバーグだった。ぼくはお稽古を頑張ってお腹ペコペコだったのでハンバーグとご飯を口いっぱいに詰め込み、味噌汁で流し込んだ。その様子をお父さんは冷えたビールを飲みながら愉快そうに眺めていた。 「たっだいまーっと。」ご飯を食べていると玄関が開き、お姉ちゃんが帰ってきた。 お母さんが「おかえり。今夜はハンバーグよ。先に食べる?」