会いたい
家族の手術の付き添いで
病院にいます。
もう手術は終わったそう。
ちょこっと会えるというから
それを待ってるんですけど
なかなか呼ばれません。
それで暇つぶしに、
前に読んだ若松英輔氏の
「悲しみの秘義」を読んでたら、
詩を書けと言われた気がしました。
この本を読んだそもそものきっかけは、
父を喪ったことにありました。
それで、父を想って
書いてみました。
父よ
あなたに会いたい。
そのためなら、
あの山の向こうにでも、
空の彼方にでも行こうものを。
しかし、あなたはそこにはいない。
悲みの底で、私は呻いた。
あるとき、私は知った。
あなたはいる。
私の中に。
愛とともに。
見えないけど、
だからいっそう、
ここに、
あなたはいる。